6.ニャウンシュエからカックー遺跡(5日目)

2019年05月|大型連休はバンコクからミャンマーへ
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昨日のスコールに恐れをなしてインレー湖のボートトリップを明日に回して、先にカックー遺跡へ行くことにしました。昨夜のうちに車をチャーターしておいたので、車が来るまでの間しばしニャウンシュエの街の散歩を楽しみます。

5日目朝 ニャウンシュエの街を散策

ホテルの朝食は景色の良い屋上で

Royal Inlayホテルの朝食は、ミャンマーのホテルでよくあるように最上階の屋上でとるスタイルでした。よくあるブッフェで、品数はさほど多くないものの、おいしかったです。特筆すべきなのはコーヒー。まとめてドリップしてポットに入れてあるタイプですが、意外にうまいコーヒーです。後でウェイターに聞いたところによると、この土地で生産されたコーヒーだとのこと。後でお土産に買おうと思ったのですが、どこにも売ってなかったのが残念です。

ホテルの朝食会場である屋上からの景色。真ん中に見えるのがインレー湖につながる水路(カナル)。

カックーへ向かう前に街を散策(ボートトリップ予約)

昨夜夕飯から帰ってきてホテルのフロントスタッフに、明日カックーに行きたい旨相談すると、「車の値段を聞いてあげる」と電話をしてくれました。外国人である旨を電話で伝えていたので、通常価格の他に外国人価格があるのだと思われます。その電話の返答によると、カックーまでは車で2時間程度、現地でカックー遺跡を自由に見学してホテルまで戻ってくるので45,000MMK(=3,600JPY)とのこと。事前の情報では40USDくらいと聞いていて、高すぎて断念したというようなコメントもインターネットにはありましたが、まあ許容範囲だったので10時にピックアップをお願いしておきました。

カックー遺跡への往復タクシー代金 45,000MMK

朝食の後、ピックアップの時間まで1時間以上あったので街を散策することにしました。ホテルで自転車を無料で貸してくれるというのでお願いしたのですが、残念ながら全車貸し出し中だったので、徒歩で歩ける範囲で回ります。ニャウンシュエは小さな町なので徒歩で歩くのには適していますが、インレー湖のボートトリップの拠点であること以外には何もないところです。マーケットに行って見ましたが、今日は定休日だったようで門が閉ざされているのでぶらぶらと歩いて時間をつぶします。

街の寺院。青空に金色が映えます。今日は雨は降りそうにありません。

ニャウンシュエの街のメインストリート。

運河(カナル)に停泊するナローボート。インレー湖へのボートトリップもこの船で行きます。

今回のホテルを選んだ理由の一つはインレー湖へのボート乗り場が近かったことなのですが、ホテルの近くまで戻ってきたときにボートトリップの勧誘を受けました。ここまで何度も自称ボートドライバーの怪しいおっさんに勧誘を受けていて、その度にスルーしていたのですが、今回の人は今までと違い身なりもきちんとしていて(といってもロンジー(腰巻)姿ですが)信用できそうな感じがしました。近くの案内書にあるインレー湖の地図を示しながら、コースと所要時間、金額を説明してくれます。インレー湖のツアーは明日参加する予定で、ホテルでお願いするつもりだったのですが、この人なら大丈夫そうと思えたので、「今日はカックーへ行くので無理だけど明日お願いする」と伝え、午前8時に待ち合わせして一旦お別れしました。前金も請求されなかったので良心的です。

5日目午前 ニャウンシュエからカックーへ

カックーへの移動(タクシーチャーター)

約束の10時きっかりにドライバーが迎えに来てくれました。今日の車はトヨタのクラウン。エアコンもちゃんと効きそうです。といってもここにきてから適度に涼しくて非常に快適で、寝るときもエアコンはいらないくらい。昨晩も停電でエアコンがとまったのですが、窓を開けたら冷気が流れ込んできて少し寒いくらいでした。

車はニャウンシュエからシャン州の州都であるタウンジーまで行き、そこから南下してカックーへ向かうようです。途中、パオウ族の市場を通過しながら思っていたよりも状態の良い道路を進んでゆきます。渋滞はほとんどなく1時間45分でカックー遺跡に到着。カックー遺跡を見学する場合、以前はタウンジーの街で遺跡を管理するパオウ族のガイドを雇って同行してもらわないといけなかったようですが、今はその制度は不要になったそうです。もちろんガイドをつけたい場合はタウンジーで雇うことができます。

パオウ族の民族衣装。頭にカラフルな布をターバンのように巻くのが彼らのスタイル。現在はターバンとしてバスタオルを使用しているようです。

男性の衣装。女性同様、頭にはタオル巻き。

カックー遺跡

カックー遺跡は2009年に外国人に開放されて以降、「インスタ映え」する風景が人気となっているようです。もともと12世紀ころ当時の王様がこの土地に住むシャン族とパオウ族に一家に一基仏塔を建てるように指示したのが始まりらしく、さほど広くないエリアに最終的には2478基の仏塔がたてられた場所です。シャン族とパオウ族の仏塔の様式は若干異なりエリアもある程度分離されているそうですが、それほど厳密な別れ方ではなさそうな感じです。一家に一基あるということで日本人はお墓のようなイメージを抱きがちですが、当然ここに死者が祭られているわけではありません。それでも「自分ちの仏塔」という意識はあるようで、民族衣装を着てそれぞれの仏塔にお参り?する姿は見かけられます。

入り口で入場料3USD/人を払って見学させてもらいます。域内は当然裸足になりますが、通路には白い大理石が敷き詰められているのでさほど熱さは感じずに済みます。

カックー遺跡入場料 3USD/人

カックーの仏塔群。

金色の仏塔が集まる一角。仏塔の色には「白」「赤」「茶」「金」がありそれぞれ意味があるそうなのだが、意味は忘れました。

小道の両側にも仏塔がぎっしり。

遺跡の裏はこんな水田風景です。

晴れてはいますが、雲が多くて写真を撮るのに絶好の天気とはややいいがたい。

パオウの皆さんもお参りでしょうか。

最後に入り口付近から全景を1枚。

仏塔が群集する姿もさることながら、それぞれの仏塔の先端に付けられた風鈴が奏でる音に魅せられます。私たちが到着したのはお昼過ぎで観光客もそれほど多くはなかったのですが、朝早くに出て人の少ない時間帯にじっくり風鈴の音に耳を澄ませるのもよいと思います。できれば朝8時にニャウンシュエを出発して10時頃に見学するのがよいかと思われます。

マーケットで昼食

お昼過ぎになりお腹も減ってきたので何か食べようと思いました。遺跡の手前にはまだ新しそうでこぎれいなレストランがありますが、観光客向けだろうと思われ高そうだったので近くのマーケットで食べることにしました。日よけのパラソルが集まったマーケットでは、パオウ族らしい人たちが、食料品や日用品を売っています。その一角で麺を売っている店があったので、注文してみました。あらかじめ茹でてある麺に油や香辛料を加える混ぜ麺(拌麺)のようです。このあと自家用に唐辛子と茶葉を購入したりして帰路につきます。

パオウのおばちゃんが皿に盛ってくれます。

こんな感じで混ぜ混ぜして食べます。シンプルだがおいしいです。1皿500MMK。

こんな感じのマーケットです。

主に売っているのは米や豆類、野菜、乾物です。あと日用品も少し。

お坊さんでもソフトクリームが食べたい年頃。

今回はカックー往復だけをオーダーしていたのですが、途中のパオウのマーケットにも寄って見学したかったと感じました。事前にマーケットが開かれるかどうかをホテルで確認して、きちんとオーダーしておけば寄ってくれると思いますが、今回は言葉がうまく通じずスルーされました。

車中から見かけたパオウのマーケット。

5日目夕方 ニャウンシュエの街でゆっくり

ニャウンシュエ帰着

ニャウンシュエに戻ってきたのは午後4時頃。ここから何かをするにはやや時間不足です。何かをするといっても特に見るものはないのですが。ということで、きれいなサンセットが見られるかもと思い、昨夜行ったルーフトップバーへ再度行って見ることに。この地域では近年コーヒーの栽培がおこなわれており、この店のコーヒーもそこそこ評判がいいようです。なので、私はアイスコーヒー、ツレはイチゴジュースをオーダー。昨日のマンゴージュースがたいそうおいしかったそうなので、今日はイチゴジュースにしてみるとのこと。「砂糖は入れるか?」との問いに「No」と答えていました。イチゴは砂糖をかけて食べるものなのに、、、。案の定、おいしいのだけれどパンチのない味に仕上がっていました。アイスコーヒーは、雑味の少なくおいしかったです。

ニャウンシュエの夕暮れ。この街の水路(カナル)は現役で水運に利用されています。ナローボートが絵になります。

なんてことはない風景だけど、穏やかな感じ。

ルーフトップバーからの眺め。

夕食

たまにはちゃんとしたレストランで食事をしようと向かったのはThanakha Garden。席に着くとキャンドルをテーブルにともしてくれるような、西洋的なサービスが受けられる店です。魚料理が食べたっかったので、グリル(フライだったか?)フィッシュをオーダー。アボカドサラダがおいしいとの口コミがあったが残念ながらシーズンじゃないということで、トマトサラダ。それともう1~2品とミャンマービールで夕食です。私はスチームドライスもお願いします。魚料理は臭みなく、またトマトは日本で食べるようなのとは違い、しっかりとした固さと味の濃さ(甘さではない)があって目からうろこのおいしさです。

グリルド(フライド?)フィッシュ。

トマトサラダ。

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