7.いよいよメインイベントのインレー湖ツアー(6日目)

2019年05月|大型連休はバンコクからミャンマーへ

今回の旅行はミャンマー周遊ですが、ひそかにメインに据えていたのが「インレー湖ボートトリップ」でした。昨日のカックー遺跡がかなり良かったので、山を越えたような気になっていましたが、実は今日が本番。昨日声をかけてくれたボートドライバーと待ち合わせをしてインレー湖へ向けて出発です。

6日目午前 インレー湖ボートトリップ前半

ホテルの朝食の後、インレー湖ボートトリップへ

6日目は早めに目が覚めました。というのも昨夜は早めにホテルに帰ってきたところ、スコールのような大雨と停電に見舞われ、寝るしかなかったのです。朝食が始まる6時半きっかりに屋上の朝食会場に行きました。昨日ホテルに帰ってきたときに、明日の朝食はブフェでなくインディヴィジュアル(個別)に用意すると言われ希望のメニュを聞かれました。昨日は大勢客がいたのに今日は少ないようです。昨夜頼んでおいたシャンヌードルをいただきます。昨日のブフェでは食後のコーヒーがおいしかったので期待していたら、今日はネスカフェでした。残念。

シャンヌードルは汁面ではなく拌麺でした。

8時少し前に約束したボート乗り場(といってもホテルのすぐ傍ですが)に行って見ると、既に昨日の「ボートドライバー」が待機してくれていました。すぐにボートに案内されます。昨日交渉した値段とコースを再度確認しようと思っていましたが、その隙を与えずボートに乗るよう促されます。ちょっと心配になりましたが、結果的には昨日交渉した価格、コースのままでぼったくりはありませんでした。ただ船頭は「ボートドライバー」さんではなく私の弟という人に引き継がれます。おっちゃんはいくつかのボートを持つ元締めだったようです。何組かの客を同乗させて4人くらいでコースを回るという話も聞いていましたが、昨日交渉したときにプライベートであることを確認しており、それで9,000MMK/人。あとオプションでインディンへまわってもらうために5,000MMK。合計23,000MMKで8時間(実際は9時間強)なので、大変お得だと感じました。もしかしたら閑散期だからかもしれませんが、価格的には非常にリーズナブルです。

インレー湖ボートトリップ 9,000MMK/人
オプションコース(インディン) 5,000MMK/艘

この人が「ボートドライバー」兼元締め。ぼったくりではない良いツアーオペレータでした。

ニャウンシュエの街はインレー湖に直接面しておらず、出発してしばらくは細い水路を進んで行きます。スピードが出ていて風があたるので体感的にそれほど暑くは感じないのですが、日差しは強烈です。ボートには日よけ用のパラソルが常備されているので、それで適宜日光を避けた方がよいでしょう。

出発してしばらくはこのような水路(カナル)を進みます。

観光以外に日常の水運にもボートが使用されています。

日差しは傘でよけましょう。

インレー湖の浮島トマト農場

インレー湖に入ったところで湖底の水草をボートに収穫?している風景が見られます。まさか食用ではないと思いますが、皆さんボートの喫水ぎりぎりまで水草を積んでいます。何をしているのかと思いましたが、その後船頭さんに案内された場所で分かりました。

そこはインレー湖に浮く浮島に畑を作って農耕をしていて、その浮島が沈んでしまわないように常に水草を補充しているのだそうです。インレー湖は雨季と乾季で湖の水面の高さが大きく変動するため、水辺に農地を設けても雨季には湖に沈んでしまったりしますが、浮島なら湖の水位に関係なく耕作ができるというナイスなアイディアです。そのために常に水草を補充するという重労働が必要になるのですが。

細いボートに水草を目いっぱい積みます。

船底にたまった水は人力で排水しないとボートが沈します。

既にボートの喫水いっぱいです。

浮畑で作っているのは主にトマトだそうです。トマトは水を極力あげないようにして育てるのがよいと理解していたが、この地で食べるトマトは水上で作っているのに決して水っぽくなく、果肉がしっかりしていておいしかった。

インレー湖の浮畑。それぞれの畝が湖に浮いています。膿作業はボートの上から行います。

集荷用のやぐら。こんなに背が高いのは水位の変動に対応するため。

櫂(オール)は器用に足で漕ぎます。

水上村を通って銀細工の店へ

浮島のトマト畑を後にし、ボートは水上集落へ入ってゆきます。水上集落といえばカンボジアのトンレサップ湖が思い浮かびここも貧しいエリアではないかと思っていましたが、実際はそんなことはなく、様々な施設が整った(決して裕福ではないが)豊かな集落のように見えました。そういった集落で、観光ツアーではお約束の「お土産屋さん」へ上陸します。まず最初のお土産物は銀細工です。銀鉱石を炭火で熱して精錬する様子から、取り出した銀材でアクセサリーを作ったりする様子を見ることができます。銀のアクセサリーはツレの大好物の一つなので、さっそくお買い上げしていました。

増水しても大丈夫なように建物は高床になっている。

子供もいるが落ちたりしないのだろうか。

炭をおこして銀を精錬している様子。素焼きの器に鉱石を入れて溶融させると、銀以外は器に吸着され、精錬された銀だけが残るとの説明でした。

次の上陸は蓮の織布のお土産屋さん

銀細工の店で散財をした後の次の上陸ポイントは、蓮の繊維からできた糸で織った布のお店でした。実は布地もツレの好物の一つなのです。ボートの人もよくわかっていらっしゃいます。ここでは蓮の茎からとった細い繊維を撚って糸にし、それで布を織るというもの。決して長くない蓮の茎の繊維から糸を撚るのは大変な労力がかかると思いますが、出来上がった布の販売価格は労力に十分見合うお値段でした。ここではツレは蓮布ではなくシルクの生地をお買い上げ。プライベートのボートツアーなので他の客にせかされることなく、品定めをしていました。

40cmくらいの蓮の茎から繊維を取り出し糸に撚る工程。一日に数メートルしか撚れないのではないでしょうか。

撚った糸を染める前に糸で縛って模様をつける工程。

織機。この時は動いていません。

次の上陸は木彫のお土産

次の上陸ポイントもお土産です。インレー湖で使用されるナローボートの造船所のようで、その材料を使った木彫のお土産を販売する店でした。そこではビルマ葉巻のお店も併設。私は喫煙者ではありますが、ビルマ葉巻には興味がないので、造船の説明だけ聞いてあとはスルー。ここでもツレが変な木彫の置物に興味を示していましたが、値段の折り合いがつかず購入せず。全般的に高めのお値段設定のようです。

製作中のナローボート。説明のためだけにおかれているようで、随分長い間このままの状態で放置されている感じです。

初めての観光ポイントはファウンドーウー・パゴダ

木彫の店の後、もう一つお土産物屋に連れて行かれ首長族(カヤン)の女性を見たりしますが、そろそろ飽きてきたところで初めての観光ポイントです。ファウンドーウー・パゴダには5体の小さな仏像が安置されていますが、どれも金箔を貼られすぎて金の団子のようになってしまっています。仏像の価値はともかく金の価値だけでも相当なものだと思われます(罰当たりな考えですが)。

ファウンドーウー・パゴダの船着き場。

これが例の仏像。既に仏像の形はしていないが、原形をとらえた古い写真が壁に掲示されている。

この日はマーケット(五日市)が開かれていたようで、民族衣装姿のパオウの人々も参拝しています。

インレー湖周辺では日ごとに場所を変えてマーケットが立つのですが、ちょうどこの日はここで五日市が開かれていたようです。「地球の歩き方」では少数民族の人たちの民族衣装を見ることができる絶好の機会と紹介されていますが、この日はそれほどたくさんの人はいませんでした。

ランチは湖上のレストランで

ランチの時間になったので、船頭さんがレストランに連れて行ってくれます。店はリクエストすれば選べたのかもしれませんが、船頭さんのセレクションにお任せです。料理はそう悪くはなかったのですが、たまにはビルマカレーを食べようと思い注文した「ポークカレー」が、まさに豚肉のコンフィのような料理でした。豚肉の量も多いし(というかほぼ豚肉)、油まみれのカレーは日本人が思い描くかれーとは全く方向性が違うので要注意です。

まずはミャンマービール。付け合わせのせんべいは例外なくうまい。

ミャンマーカレー(ポーク)。肉だらけ、油だらけだが、私はおいしいと思う。ただ毎回これは勘弁してほしい。

トマトサラダ。まだ青いトマトを使用しているが、トマトの味が濃くておいしい。

ツレが注文したタイカレー(グリーンカレー)。こちらの方がヘルシーではある。

6日目午後 オプションでインディンへ

インディン(インダイン)

インレー湖ボートトリップのもう一つの見どころがインディン(インダイン)の観光です。昨日のカックーと同様、古い仏塔群が見られる場所です。ここはコース外の「オプション」としてボート1艘5,000MMKの追加チャージを支払う必要がありますが、行っておいた方がよいと思います。ただ、カックーの仏塔ほどきれいに維持されていないので、「仏塔はもういい」という場合は省略してもよいかと。また時期によっては水位が足りずボートでは行くことができないとの情報もあります。私たちが行った乾季の終わりの時期(5月初旬 酷暑気でもある)には、水位こそ低いものの行くことができました。

水位の維持のためでしょうか。水路のところどころにこういったダムがあります。この細い隙間をボートがすり抜けます。船頭の腕の見せ場の1つです。

ジャングルクルーズになりました。

水牛は野生でしょうか。

インディンに上陸した後、受付らしき小屋でカメラ持込料金を支払います。カメラ料という名目は、高額なインレー入域料を払っている身としてはあまり納得できない料金ではあります。500MMK/1台と良心価格なので文句は言いませんが、インレー全域で入域料の再分配がうまく機能していないのかと気にはなります。

インディンの参道。屋根付きなので直射日光は避けられます。

参道の途中にあるかなり古いと思われる仏塔。崩れかけたものの見かける。プラスティックゴミが多くてちょっと考えさせられます。

この前半の仏塔だけ見て帰ってしまう人がいるようですが、メインは一番奥の仏塔群なので頑張って歩きましょう。歩きたくない人はボートが着く船着き場周辺にバイクタクシーの呼びかけがあるので、それに乗っかるのもよいでしょう。

この古い仏塔群のあたりでは、子供の物売りがややしつこくて閉口します。子供も本当はそんなことしたくはないのでしょう。スリーダラーで買ってくれ、、ということを低い声で呟きながらついてきます。ツレが持っていたキャンディ(大阪では「あめちゃん」という)をあげると、あまりうれしそうではないけど去って行きました。

再び参道に戻って露店をひやかしながら一番奥の仏塔群を目指します。インレー湖周辺の五日市がここインディンで開かれる際はもっとにぎやかなのかもしれませんが、今日はひっそりしていて店の人もあまりやる気がなさそうです。とはいっても店の前で立ち止まると、店の人が飛び起きてきますが。

参道の露店で売っている民族衣装。

マリオネット。ちょっと怖い。

インディン仏塔群

参道の一番奥に仏塔群があります。カックー遺跡ほど仏塔が密集しておらず、維持のされ方もそれほど丁寧でないようです。仏塔の先端の風鈴の部分も欠損しているものが多く、先にカックーを見たこともあり、さほどの感銘は受けませんでした。ただ、小高い丘の上にあるので眺めはカックーより良いです。

比較的状態の良い仏塔群。

先端が欠損した仏塔が多い。

半ば朽ちかけの仏塔もあり、これはこれで味わいがある。

金ぴか仏塔群もあり。

ここも比較的状態の良い部分。

帰り道も同じ参道を下ってゆくのですが、その最中に先ほどツレがキャンディ(あめちゃん)をあげた女の子が手下を引き連れて待ち構えています(笑)。ツレが子供ヤンキーに「もっとあめちゃんくれ」とカツアゲされ、袋ごともっていかれていました。関係ないですが、現地の子供たちには「ミルキー」のようなミルク味のキャンディが喜ばれるようです。

カツアゲをしていった子供ヤンキーたち。

もうすぐ土にかえりそうな仏塔も途中にあります。

6日目夕方 インレー湖ボートトリップ後半

ガーペー僧院など

オプションでインディンへ回ってもらい、インレー湖に再び戻ってきたのは15時頃でした。ここから2つの寺院を見学しますが、お寺はもうお腹いっぱいです。ただいずれの寺院にも猫がいて猫好きにはたまらないと思います。

ガーペー僧院

仏さんの前で眠る猫。

そこらへんで眠る猫。

ボートで魚を売りに来る。インレー湖の日常。

立派な魚をお買い上げ。

水上集落をめぐってからのサンセット

見どころは一通り巡ったようです。意外と時間が余ったのか、船頭さんがのんびりと畑や集落の中を見物するためにボートを進めます。寺院のような分かりやすい観光地よりも、こういった住んでいる人の日常が見られるような場所の方が実は好きだったりするので、私たちにはありがたいことです。エンジン付きの中型のボートは男たちが仕事で使う用のもので、女や子供たちは手漕ぎの小型ボートを操っています。子供だけで操っているものもあり、落ちたりしないか心配ですがそんなことで怪我したり死んだりする子はいないのでしょう。

遊び場はボートの上。

ボートの上に日常があります。

インレー湖の夕刻。

そんな感じでインレー湖上の日常を見て回った後、船頭さんがサンセットを見ようと言い出しました。夕陽を見るのは嫌いじゃないので賛成したのですが、後で値段のことでもめるのは嫌でした。かといってお金のことを言い出す気にもならず、まあいいやと夕陽鑑賞を楽しむことにしました。

日が傾き始めました。

湖上で日が落ちるのを待っていると、ボートに乗った少年が伝統的な漁法を披露しにやってきました。ここまでに見た(おそらく)本物の漁師たちは投網を使っていましたが、少年は伝統的な(効率の悪い)カゴ漁の格好をします。事前の情報では「インスタ映え」する漁師の格好をしてチップをせがむ人がいるとの。本物の漁師でないことはすぐにわかりますが、私たちのボートの周りをまわって「インスタ映え」するポーズをとります。一通りポーズを取った後、控えめな感じでこちらに寄ってきたので、控えめにチップを渡しました。それが多かったのか少なかったのかわかりませんが、少年は船頭に目配せをして去ってゆきました。

こちらは(おそらく)本物の漁師。

「インスタ的」ポーズをとる少年漁師。

「ちゃんと魚獲ってるんだぜ」のアッピール。

静かな夕暮です。この後は日が雲に隠れることが予想されたので、今日はここで引きあげることにします。

この日も地平線の近くには雲がかかっていたので、地平線に沈む夕日は期待できません。なので暗く前に帰るため船頭に戻ることを提案しました。ボートにはヘッドラインはないので、良い判断だったのではないでしょうか。(そうなる前に船頭は勝手に戻ると思いますが。)

戻った時には今朝の元締めが出迎えてくれました。値段のことでもめるかと思いましたが、意外と交渉通りの価格だけの請求でした。ヨーロッパでもアジアでもこういう時に値段でもめることが多い(元を正せば交渉不足が原因なのだけど)のですが、思い出してみればそういう嫌な思いはミャンマーでは受けたことがありません。旅行するにはまだいろいろ問題な部分はありますが、近年まで鎖国に近い状態だったにも関わらず全般的な「ホスピタリティ」はどの国よりも高いのではないのかと思いました。「おもてなし」をことさら強調しなくてはいけない私たちよりも、はるかに洗練されたホスピタリティを彼らが持っていることは確かでしょう。

1日水の上なので、日焼け止めはきちんとしたほうがいいです。

夕食

夕食はホテルにほど近い「Red Star Restaurant」で。グリルドフィッシュはなかったので、フライドフィッシュをオーダーしてあとはいろいろ適当に。食べている間に入り口から結構立派な犬が入ってきて傍に座り込みます。店の人も追い出そうとしないので、料理を少し分けてあげたら私の足元でくつろぎ始めました。野良犬なのか飼い犬なのかわかりませんが、東南アジア特にミャンマーでは犬がゆったりしているように感じます。

今日のメインのフライドフィッシュ。

じっとテーブルの上(の食べ物)を見る。

分け前をもらった後はのんびり。

Red Star Restaurant (ニャウンシェ) の口コミ79件 - トリップアドバイザー
Red Star Restaurant(ニャウンシェ)に行くならトリップアドバイザーで口コミ、地図や写真を事前にチェック!Red Star Restaurantはニャウンシェで18位(135件中)、5点の評価を受けています。

 

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