高美湿地は台中市中心から北西に位置する清水區にある干潟です。干潮時には周囲の景色が海面に映り込み、ボリビアの「ウユニ塩湖」のようになるということで最近評判です。(ちょっと言い過ぎだと思いますが。)台中駅周辺からであればアクセスは比較的容易です。台北からの日帰りはやや大変だと思われますが、不可能ではないでしょう。ただ、景色が見ごろになるのはやはり夕刻近くなので、台北に戻る時間を計算しながら予定を立てる必要があります。また、干潮時でないと海面への景色の映り込みは期待できないので、訪問予定日の海面の干満の時刻も把握しておく必要があり、行き当たりばったりでは失敗する恐れがある事前の計画が肝心な観光地です。
アクセス
私たちは台中に滞在していたので、主に台中駅からのアクセスを記載しておきます。私たちは台中駅前から公共バスで「彩虹眷村」(これも最近台中で人気の観光スポット)へ行き、その後、高美湿地へ移動しました。彩虹眷村から高美湿地へ直接向かうバスは毎週土日(と台湾の祝日)のみ運行されています(2018年10月現在)。

台中駅から清水駅へ列車→バス
(台鉄)台中駅からは列車で清水駅へ行き、清水駅からバスで移動するのがメジャーなようですが、台中駅から清水駅への列車が少ないようなので事前に列車のダイヤを確認しておく必要があります。清水駅からのバスは、そこそこ本数がありました。
台中駅から清水駅へバス→バス
清水駅方面へ向かうバスもでていますので、清水駅までバス、その後高美湿地へ向かうバスに乗り継ぐ方法も考えられますが、降りるバス停を気にしないとならなかったり、そもそもバスの乗継が必要だったりと、難易度は高そうです。
台中駅からバス(結局これが一番)
(台鉄)台中駅から309番バスで高美湿地まで直行できます。私たちは帰りはこのバス(訳あって最終バスでしたが)で帰ってきました。所要時間は1時間15分程度。バス停から高美湿地までは1.5kmほど歩くことになります。2両連結の大型バスですが、帰りはかなり混みます。
台中駅周辺のバス停は大変複雑で、2018年10月当時は第一廣場から発車していました。このあたりは以下のブログに詳しく出ていたので、参考にさせていただきました。ちなみに彩虹眷村へ行くバスもここ(第一廣場)から出ています。

高鐵台中駅(台鉄新烏日駅)からバス(土日ならこれ)
先ほど書いた彩虹眷村から高美湿地へ向かう土日限定のバスは、台鉄新烏日駅前(高鐵台中駅)にも停車しますので、これに乗れば高美湿地までは1本で行けます。台北から向かう場合も、土日であれば高鐵台中駅まで新幹線で来て、このバスに乗車するのが最短ルートになると思います。終着駅は「梧棲観光漁港」なので、お昼ご飯を兼ねてここを合わせて見物するのもよいでしょう。
台北からの現地ツアー
台北から日帰りで来るなら、帰りの交通手段を心配する必要がない日帰りツアーに参加するのも一つの手段ではないでしょうか。普通のホテルならツアーの取次ぎをしてくれるでしょうし、心配であれば日本から現地ツアーを予約しておくこともできます。
高美湿地の干潮時間
きれいな景色を見るには、干潮の時間帯に行くことが重要です。満潮の時間に行ってしまうと、干潟に下りられない恐れがあります。台湾各地の干潮時間は台湾交通部気象局HPで確認することができます。
左側のメニュから「漁業氣象」>>「潮汐預報」で表示される地図上で「新竹鹿港沿海」をクリックすると表示される「新竹鹿港沿海 潮汐預報」一覧表の「臺中市 梧棲」か「臺中市 清水」が該当する地域です。「未來30天」のリンクをクリックするとその地域の30日間の潮汐予報が表示されます。干潮時間を調べておき、その前1~2時間くらいに到着できるようにするのがよいと思われます。「大潮」の日は潮が引きすぎてしまい、水面がかなり遠くになってしまうので避けた方がよいかもしれません。実際私たちが行った日は大潮だったので、水面への映り込みはあまり見られませんでした。
注意点
日没時間と干潮時間
両方とも上記の台湾交通部気象局HPで確認ができます。干潮時間が正午前後だと、正直「ウユニ塩湖」のような景色は厳しいと思いますが、野生動物の宝庫でもあるのでバードウォッチングなどするには良いかもしれません。
強い風
高美湿地の写真を見ればわかるように発電用の風車が設置されている地域なので、恒常的に風がふく地域と考えてよさそうです。風が強いと水面が波立ち、きれいな映り込みが期待できません。しかしこればかりは事前に調べて調整できるものではなく、その日の「運」次第です。
日没後
日没後は急激に暗くなります。また観光客が総出で引き揚げ始めるので大混雑になります。靴やサンダルを脱いでその辺に置いておくと自分のがどれかわからなくなってしまうので、必ず持ってあるくことと、真っ暗になるまで干潟にとどまらないことが大切です。
無料バス
干潟へ延びる桟橋のたもとには「無料シャトルバス」の乗り場がありますが、うっかり乗ってしまわないように。このバスは、観光客の車で付近を混雑させないための駐車場(いわゆるパークアンドライドになっています)までのバスなので、到着したところには普通のバス停はありません。タクシーは数台止まっていますが、あまり質がよくなさそうです。私たちは「無料」につられて乗ってしまい、最終バスを気にしながら一番近いバス停まで延々歩くことになりました。
履物
干潟の奥まで桟橋が伸びておりその先から干潟へ下りることができますが、足元は当然水浸しなので靴を脱いで降りることになりますので、脱ぎやすいサンダルなどがよいです。ビーサンなどでもよいでしょう。戻ってきたときに足を拭くタオルがあればなおよし。足洗い用の水とバケツはあるらしいですが、真っ暗で見つけられませんでした。


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