6.麗江から昆明に戻ってクレジットカードの紛失に気づく(5日目)

2019年12月│中国 雲南省昆明から世界遺産の麗江へ
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昨日は、悪天候によるロープウェイの運休で最大の目的だった玉龍雪山への登頂?はできなかったのだが、この日は恨めしくなるほどの快晴。午後の高速列車で昆明に戻らなければならないのは非常に残念だがまあ仕方がないです。雲南にはまた来ることがあるでしょう。その時にはまたトライするかもしれません。

麗江古城の散策(5日目午前)

この日は麗江古城の中で見に行けてなかった「木府」を見に行くのに朝早めにホテルを出ました。ホテルスタッフのジョンからは「こんなに早く歩きに行ってもどこも空いてないよ」と言われたが、まだ観光客が動き出さない時間帯の観光地というのは、まだ扉を閉ざした商店街や、開店の準備を始める店員たち、街の食堂で朝食を食べている光景などを見ることができて、それはそれで良いものです。

木府

昼間とはうって変わってひっそりとした朝の路地。

商店はまだ戸板を閉ざしたままのところが多い。

木府はこの地域を治めた「木氏」の屋敷と執務のための施設が一緒になったような場所です。朝9時ころに入場(入場料は40元だったと思う)すると、観光客はほぼおらず、民族衣装を着て清掃をしている女性ばかりが目に付きます。内部はよく整備されており、当時の建築の姿が綺麗に再現されています。内部は民族の風俗を展示した博物館的な部分もあり楽しめますが、ホテルのチェックアウトまであまり時間がない私たちは駆け足で見て回りました。木府へは獅子山(万古楼)とつながっているので、一緒に見学するのが効率的かもしれません。

木府の正面。快晴です。

清掃の女性たちが民族衣装を着用するのは演出なのだろうか?

木府

民族衣装の展示などもあって、時間があればじっくり見たかった。

ここからは玉龍雪山がよく見えます。

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ホテルをチェックアウト

ホテルをチェックアウトして麗江駅へ向かいます。昨晩、ホテルスタッフのジョンに「公共バスで駅に行きたい」と行ってみたものの、「タクシーにしなさい」と言われて素直に従ったのだけど、それでも列車の発車時間の2時間程度前に出発と言われました。中国で長距離列車に乗るには荷物や身分証のチェックを受けないといけないので、飛行機並みに面倒なのです。来るときはスーツケースを石畳の道で引き摺るのに苦労したのですが、帰りはタクシーの乗り場まで三輪車を呼んでくれました。タクシー代金(タクシーは駅まで40元だそうです)に込み。来るときは南門から歩いてきて途中で昼ごはんを食べたりしたので1時間半くらいかかりましたが、帰りは北門にタクシーをつけてくれたので、徒歩の区間は10分弱程度。タクシー代金はホテルのジョンに手渡し(おそらく携帯電話でタクシーを呼んで代金は電子決済)て、タクシーに乗り込み麗江の街を離れます。麗江の駅までは20分程度で到着。バスでもそれほど時間的には変わらないと思いますが、バスには時刻表というものがないようなので、安心な方を選んで正解だったかと。

チェックアウトの際に、昨日の玉龍雪山ツアーでメインのロープウェイが運休だったので返金があると、ひとりあたり90元を現金で返してくれました。少人数だったしガイドも親切でいろんな意味で良いツアー会社を紹介してくれたようです。

右の三輪車というか自転車につけたリアカーのようなので荷物を運んでくれます。

麗江駅に到着して、構内に入ろうと切符を取り出した時に、列車の発車時間を1時間早く間違えていた事に気づきました。正しい発車時刻は13:01なのだが、12:01だと勘違いしていたのです。というのも旅行中のスケジュールはGoogleカレンダーに登録しておいたのだけど、この列車の予定だけ間違えて日本時間(日本と中国の時差は1時間)で入力していたのです。ということは発車までまだ1時間半あるということ。こんなことならもう少しゆっくりと木府を見学できたのにと思いましたが、どこかでゆっくりと昼食を食べることに。予定通りだと腹を空かせて列車に乗ることになってしまうのでちょうど良かったかもです。麗江の駅はできたばかりで見える範囲には食堂などはありませんが、客引きらしきお母さんが声をかけてきたので、その人について行くと公園を抜けたところに新興の小さな商店がいくつかあり、食堂が2軒ありました。そのうちの1軒に案内されたので、素直に入店。メニュを見るとナシ族料理の店のようです。毎回火鍋を食べていたので、普通の民族料理を食べたいと思っていたのでちょうど良かったです。ちなみにもう1軒は川菜(四川料理)の店でした。

涼粉。何かのデンプンを寒天のように固めたものだと思う。一度食べて見たかったので注文したが、それほど美味しいものではなかった。

ナシ族の保存食であるアバラ肉の干し肉。ベーコンのようで大変美味。

定番の清菜(青菜炒め)。外さない美味しさ。

家常菜館なので家庭料理店という感じ。価格はそれほど安くはないが、美味しいし店主が朗らかで良い店です。

昆明へ高速列車で移動(5日目午後)

麗江駅

昆明行の高速鉄道。来るときに到着したのと同じホームから出発。ここは現在のところ終着駅。

昼食をゆっくりとって駅舎に入りました。行きと同様30分くらい前にチケットと身分証のチェックを受けて待合室で出発を待ちます。この駅はできたばかりで大変綺麗で機能的。このところの中国のインフラ整備には目をみはるものがあります。この高速列車も近々シャングリラ(香格里拉)まで延伸されるそうです。今回の旅行では香格里拉まで行ってみようかとも考えましたが、冬の時期で草原の様子を見ることができないので次回に繰り越しました。香格里拉までは麗江からバスで4時間程度とのこと。この高速列車が香格里拉まで開通すれば麗江のように観光客が押し寄せることが予想されますので、それまでに再度麗江を訪れ香格里拉へ(バスで)行こうと思います。

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列車はほぼ満席で、無座(立ち席)の人もかなりいる模様です。みんな大きなスーツケースを持っているので、大半は観光客だと思われます。昆明までは3時間、車窓の景色に飽きてきてほとんど寝てしまっていました。日本の新幹線では揺れが気になってほとんど眠ることはないのですが、それほど中国の高速鉄道は揺れが少なく快適です。

車窓からみた大理付近の「洱海」(ジ海:アルハイ)。中国の淡水湖では7番目の大きさだそう。

昆明到着後ホテルにチェックイン

昆明駅に到着しました。時刻は午後4時。ここから地下鉄で初日に宿泊したホテルに向かいます。初日と同様、15分ほど歩いて地下鉄駅へ向かいます。もう少し近くに駅は作れなかったのでしょうか。天気が良ければ道端の露天をひやかしながら歩けるのでそれほど苦痛ではないですが、雨が降ったりしたら大変だと思います。

果物売りの屋台が多い。

初日と同じおっちゃんから羊肉串を購入。ツレの顔を覚えてくれていたようで、どこに行ってきたんだ?というようなことを聞かれていました。

そこかしこで売っていた黒い球根のようなもの。皮を剥いて(というか削ぎ落として)売られているので試しに購入。少し渋みのある梨のような味で美味しい。あとで調べたら「黒クワイ」だとのこと。

さてホテルには難なく到着して(2度目なので当然ですが)、前回と同様500元のデポジットを要求されます。「クレジットカードで払うね」と財布を取り出してカードを探すも見つからず焦るが、とりあえずツレのカードでお支払い。チェックインの際に「雲南映像」ショウのチケットを手配してもらうつもりでいたのですが、クレジットカード紛失で私はそれどころではなく、チケット手配はツレにお任せして私は荷物を開けてカードの探索に入りました。といってもバッグの奥から出てくるような気は毛頭せず、麗江のATMでキャッシングを2回したのだけど、2回目にカードを抜き取り忘れたことが確定的になってきました。一応カード会社の紛失届けの電話番号に電話してみるものの、年末のためか繋がらず。繋がったところで警察に届出しろとか面倒なことを言われるのは確実なので、帰国までそのままにしておくことにしました。以前も中国のATMでカードを抜き取り忘れた(その時も昆明だった!)ことがあって、そのときは親切な人が後を追いかけてくれて知らせてくれたり、ツレがホテルのロビーに財布を忘れた(今回含め2回、以前は蘇州だったか?)時もちゃんと戻ってきたし、そんなこともあって中国では失くし物をしても盗まれたり悪用されたりすることは少ないという気がしています。

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雲南映像ショウのチケットは300元/人と高いのだけど、「買一送一」という訳のわからない仕組みでチケット一枚買えばもう一枚ついてくるらしい。ツレがチケットをホテルのフロントで手配してきて、クレジットカードのレシートでは300元しか支払っていなかったので、一人で行くつもりか?と思ったのだけど、再度フロントスタッフに確認したところ、ちゃんと2枚手配できているとのこと。5000円もするチケットが一枚買えばもう一枚無料というのは太っ腹なんだかどうなんだか。

夕食は再度「紅豆園」の別の店舗で

クレジットカード紛失のドタバタで暗い時間帯になってしまったので、ひとまず夕飯を食べに行くことにします。どこにしようか迷ったのだけど、最初の日の「红豆园(紅豆園)」が安くて美味しく満足だったので再訪してみることにし、百度地図の案内で歩き始めたのだけどどうも前回いったところとは様子が違う。地図をよく見れば红豆园(紅豆園)は複数支店があって、前回行ったのとは別の店舗に到着したようです。前回の店よりも少し高級感があって、エントランスで人数を伝えて席に案内してもらう、中国ではよくある餐庁(レストラン)の方式でしたが価格は前の店と同じ。店の内部は大型のレストランで、家族連れなどの団体客が大勢食事をしていました。

「红豆园餐厅 圆通街店」のエントランス。1階はエントランスだけでレストランフロアは2階。百度地図のストリートビューにはまだ表示されていないので、比較的新しい店舗のようだ。

前回食べて美味しかったナシ族料理の砂鍋を再注文。前回の店はカセットコンロで加熱でしたが、ここはアルコールランプで加熱する方式で、煮上がるまでに時間がかかる。

ローストダック。葱をかじりながら食べるとうまい。

三度豆のディープフライ。ホクホクの食感。

 

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結局頼みすぎて食べきれず、鴨はお持ち帰り(打包)しました。帰り道も百度地図に従って歩いてホテルに戻ります。細い暗い静かな通りに案内されたりしますが、基本的に中国の都市で妙な犯罪が起きることは少ないので、安心して歩けます。

細くて暗くて静かな路地だけど、清潔感があって不安な印象はない。

この日は特に観光などもせず食べて移動するだけでしたが、クレジットカードの紛失等もありやや疲れました。ホテルに帰って寝ることにします。

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