3.台東からバスに乗って海を見に行く(2日目)

2019年11月|台湾島東部へ再び
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台東と言う街にステイすることにしたものの、街の中心付近にはめぼしい観光地がないことがわかりました。主な観光地は海側と山側に分かれており、それぞれ魅力的ではあるのだが今回は海側を観光することにし、交通手段を探していた時に見つけたのが「台湾好行」と言う観光向けのバスシステムです。台湾全土で観光向けの乗合バス路線が設定されてあり、丁寧にモデル観光プランも示されていたりします。その中の東台湾路線から東部海岸線8101を利用することにしました。

台灣好行旅遊服務網
台灣好行旅遊服務網

2日目午前 三仙台海岸へバスで向かう

朝食は街中で

台湾好行バスで三仙台に向かうことを決めたのだが、実はこの路線運行本数があまりなく初発7:20のあとは9:40まで便がありません。初発に乗れば夕方には戻ってこれるのだが、ホテルの朝食は食べられないし、次に乗れば朝食は食べられるけども戻りが遅くなってまたちゃんとした夕食が食べられない恐れがある。ということで、早起きして街の朝食屋で朝ご飯を食べてから初発に乗ることにしました。

朝食はGoogle地図で探した「早點大王」で食べることに。残念ながらトリップアドバイザーには掲載されていませんが、台北ナビには特集されていました。ここで食べるのは胡椒餅と油條(揚げた麩)それと微糖の豆漿(豆乳)。店頭で中で食べることを伝えると、皿をくれるのでそれに出来立ての胡椒餅とかを自分で載せて席に運びます。豆漿は加糖、微糖、無糖を伝えれば運んでくれます。油條を豆乳に投入して食べるとうまいのです。

地元台東人オススメの朝ごはん屋さん | 台北ナビ
地元台東人オススメの朝ごはん屋さん。繁盛しすぎて、ほぼセルフサービスでした~

自分で皿にのせて運びます。

朝食セットの出来上がり。

店内は結構混雑している。食べた後は自分で皿を片付けること。

ツレ
ツレ

小さい朝ごはん屋さんですが、奥にはートインスペースがあるのでハードル低いです。ホカホカの豆乳と油条+胡椒餅は日本では食べられない味!

この店に来る際に前を歩いていた男性(私より10歳くらい年配の方でたぶん日本人)が同じ店で食事されていました。それは特に珍しいことではないのですが、この後、同じバスに乗り午前中同じところを観光し、午後は一旦巻いた(笑)ものの翌日の列車がまた同じで同じ場所(池上郷)を観光するという奇遇がありました。こんなへんてこな観光プランを私以外の人も考え付くのかと可笑しくなったのだけど、ちょっと声をかけてみればよかったと後悔しています。

台湾好行バス8101で三仙台へ

三仙は台東からバスに乗り、海沿いを北へ1時間40分かかる場所にあります。特に何があるというわけではありませんが、良い景色が見られる海と島(三仙台)が広がっているということらしいので、このバスに乗って出発です。運賃は片道200NTDと台湾の交通機関としては高い部類ですが、1日チケットを買えば299NTDで往復できるし、途中下車も可能なのでお得です。私たちは1日チケットを運転手から直接買ったが、前日に観光案内所でも購入可能だそうです。

バスの発車まで少し時間があったので、旧駅の様子を見て回る。

バスの発車まで少し時間があったので、旧駅の様子を見て回る。

今は使われない改札口。夜はホームレスさんの住処だった。

運転手から直接買った1日チケット299NTD。

バスは私たち2人と、それと同じスケジュールらしいおっちゃんを載せて定刻通り発車し、途中台東新駅で4、5人の乗客を乗せた以外乗客の乗り降りがないまま走り続けます。途中、観光地らしい「富岡漁港」と「東河橋」でトイレ休憩を兼ねて車を止めてくれるので、それぞれちょっと見学ができました。これはバスの時間調整かもしれないので、毎回アテにすることはできないかもしれません。

富岡漁港。ここから離島へのフェリーが運航している。

東河橋。ナンということもない橋だが、見晴らしは良い。

台湾好行バス。

三仙台跨海歩橋

1時間40分の長旅の後、三仙台遊客中心(ビジターセンター)前に到着です。乗ってきたバスは25分後に折り返し台東へ向けて出発するので、三仙台跨海歩橋だけを写真に収めて再度バスに乗るか、2時間後のバスで戻るかの選択になります。私たちはこの手前の「成功鎮」の街で昼食を食べるつもりで、早めに観光し終えたらタクシーを呼ぶつもりだったので、じっくり歩いてみて回ることにしました。

ここは東部海岸国家風景区の一部だけあって、きれいな海岸と橋でつながっている離島の景色が良いところ。海岸から橋を渡り、島の散策に向かいます。

島に向かってこういう中華様式の橋が架かっている。まっすぐの方が合理的だろうと思うが、中国的にはそうではないらしい。

サンゴもゴロゴロ。

島の中は一部遊歩道が整備されている部分はあるが、一周するにはそこからそれて岩場を歩かなくてはならない。足場は良くなく決して安全ではないので、脚に自身のある人以外はやめておいた方が無難でしょう。しかし途中にある島の頂上へ向かう階段(てっぺんには灯台がある)は、キツイけれども登れば太平洋が遠望できる景色が見られるので、行って見て損はないでしょう。

橋を渡ってしばらくは遊歩道が整備されている。

途中からこんなトレイルになります。

岩場が連続するので足元には要注意。

灯台へ向かって登ると、、、。

太平洋が望めます。

なかなか素敵なトレッキングでした。

ツレ
ツレ

結構なトレッキングをした感があります。今は日本の海辺でも岩場を歩く事って少ないのでちょっとウキウキしてしまいます。

歩きやすい靴で行ってくださいね。

成功鎮

成功鎮は三仙台から一番近い街で、漁港として栄えているところだとのことだったので、ここで昼飯を食べようと考えていました。漁港なので新鮮な魚もあるだろうし、また「刺身」も食べられるとのこと。外国で食べる刺身(中国語では「生魚片」と言うらしい。そのまんまのネーミング。)は話のネタとしても面白そうだったので、あらかじめ評判の良い店を探しておきました。三仙台の観光を終えて次のバスまでしばらく時間があるので、ちょっと贅沢だけどビジターセンターの人にタクシーを呼んでもらいました。成功鎮まで運賃は20NTDもしないくらいだったと思います。運転手に店の名前「宋媽媽新發海產店」を告げるとわかってくれたようですが、何やら携帯で問い合わせをしている風でやや心配になってきたところで、お店前に到着。しかしお店はシャッターが下りていて店の前には「家有囍事 11月2-4日 店休3日 喝喜酒 GO」と黒板に書かれています。要するに「家の祝い事があるから店3日休む。祝い酒飲むぞ、オー!」と言うことのようです。ドライバーは「どうする?」みたいな顔をしていますが、次のあてもないのでここで降ろしてもらいます。小さな街のことだから、ドライバーも祝い事のことはなんとなく知っていたのかもしれません。

目的の店「宗媽媽海産店」。今日はお休みのようです。

お祝いのお知らせ。まあ仕方ないです。

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仕方なくまたまたGoogle地図のお世話になりながら探し当てたのが「佳濱成功旗魚」。旗魚とはカジキマグロのことらしく、この辺の店ではたいていカジキの刺身を出すらしいです。ここでは刺身とこれも名物のマンボウの煮込み、清菜、あと蒸し魚を頼んだのですが、蒸し魚は出来上がる気配がないので途中でキャンセル。お味は良かったものの結構値段は高かったです。

外国で初めて食べた魚の刺身。ちゃんと日本風醤油とワサビが添えられている。300NTDくらいだ多と思う。おいしかったが高い。

マンボウの煮込み。マンボウは初めて食べた。独特の食感でまあうまい。

米飯を頼んだら「デンブ」がついてきた。これはおいしかった。

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食後バスの発車までまだ少し時間があるので、往きに見つけた豆花屋「成功豆花」に行ってデザートを食べることにしました。豆花は滑らかな豆腐に甘く煮た豆などをトッピングして甘い蜜をかけて食べるデザートなのだが、失礼ながらこんな田舎にもオシャレ?な豆花屋があるのには驚きました。3種のトッピングで50NTDくらいだったと思います。滑らかな豆腐は既に豆腐ではない間隔で、甘いものが苦手な人でも完食できそうなデザートです。

成功豆花。

店内の様子。

豆花。トッピングと言いつつ、具材は豆腐の下にあります。これは小豆と緑豆、それとタピオカ入り。

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ツレ
ツレ

豆花ってこんなに美味しいんだって思いました。

少し外れにあるけれど、豆花好きには行く価値ありです。

2日目午後 台東へ戻る間に途中下車

小野柳

戻りのバスは13:25分に成功のバス站を発車するのでその少し前にバス站に到着していると、まだ発車時刻前なのに台東行のバスが出ようとしています。バス站にいた係のおばさまにチケットを見せてこれで「乗れるのか」と聞くとOKだとのこと。バスの色も台湾好行バスとは違うので不安になりながらも乗車するが、要するに台湾好行バスは一般路線の一部を観光路線に使用しているだけで、それ以外にも便は出ている模様。なのでどれに乗ってもいいのだと解釈しました(あくまで台東客運のケースです)。そうすると昼飯時に飲んだビールが効いてきて一気に眠ってしまいました。運転手が何やら言っているのが聞こえて、ハッと手元のスマホのGoogle地図を見ると、降りようと思っていたバス停を既に2つ過ぎていたので慌てて下車します。

元々は「加路蘭」と言うところで降りて風景を見た後、徒歩で次のバス停の「小野柳」まで行きここでも風景を見て次のバスに乗って帰るつもりだったのだが、既に通り過ぎているので「加路蘭」はパスして「小野柳」まで歩くことにします。

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加路蘭には海辺に漂着する流木で製作されたオブジェが並んでいるそうで、それはそれで見てみたかったのだけども、バスを乗り過ごしたのだから仕方ありません。小野柳に15分ほど歩いて到着です。ここは台北から近い新北市にある名所「野柳」の小さい版ということで「小野柳」と言われているらしく「おのやなぎ」ではないということがわかりました。新北の野柳は見たことがないのだが、砂岩の上に火山岩が覆いかぶさった地層が波で浸食されてできたと思われる「奇景」ではあります。トルコのカッパドキアに似た奇岩もあってなかなか面白いが、興味のない人にはただの岩場でしょう。ここも東部海岸国家風景区の一部で、休憩所や売店、トイレ等はきちんと整備されています。

砂岩と火山岩が入り混じった海岸。どうしてこうなったのか興味はある。

地層によって浸食の具合が異なっていて面白い。

波は結構荒い。

ビジターセンターも完備。ここの売店で買った釈迦頭のアイス(チューブ入り20NTD)が絶妙においしかった。

台東旧駅に戻る

小野柳の戻りのバス停は国道沿いにある。ビジターセンターまで入ってきてくれないので注意。

戻りのバス停でバスを待っていると、またしても時刻前に台湾好行ではないバスが止まりました。今度はマイクロバスで満員のため立ち席のようだが、一日チケットで乗れるか聞いてみたところOKだったのでこれに乗って戻ることに。途中台東新駅で乗客がかなり降りたので、そこからは座って帰れました。結局「台湾好行」のバスにこだわらなくて1日チケットは有効だし、もっとフレキシブルに回るなら交通カードで路線にこだわらずに乗るのが良いように思いました。

台東旧駅に到着後付近の「台東鉄道芸術村」を散策したのち、明日の「池上」行きのバスの時刻を調べて一旦ホテルに戻りました。

コンテナを積み上げた建築が面白い。テナントにはいろんなアーティストのショップが入っている模様。

使われなくなったモノは何とも言えない哀愁を漂わせる。

2日目夜

今晩は早くに戻ってきたのでちゃんとしたレストランで夕食を食べようと、Google地図でいくつかあたりを付けて見て回り一番しっくりした(入りやすかっただけという説も)萬家鄉餃子館に入店することに。昨日も餃子だったじゃないか、とも思うが、中国では「○○屋」と言っても○○だけ出すわけではなく、一般的なメニュはたいてい何でもあるので特に問題はない。ここは「化学調味料不使用」が売りの店らしく、あっさりした味付けの飽きのこない不思議な餃子でした。

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いかにもな中華料理屋のたたずまい。

まずは焼き餃子 どんだけ餃子好きやねん。

清菜

羊肉炒め

海老炒め

牛肉燴飯 燴飯はあんかけご飯だが実は炒飯と間違えて頼んでしまったが、あまり炒飯ってメニュにないような気がする。昼飯のレストランでもないと言われた。

ツレ
ツレ

この辺りは少し大きめのレストランがいくつかあり、ディープな店はちょっとという方にも安心してオススメできます。店員さんもテキパキとして感じが良いし、西洋人客もいたので外国人にも慣れている感じ。

看板メニューの羽付ギョーザはレベル高し!

 

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