この日は早朝からキャンディ
キャンディへの移動(3日目午前)
コロンボ・フォート駅へ
この日ホテルをチェックアウトしたのは朝の5時半頃だったでしょうか。キャンディへの移動は、エキスポレイル
エキスポレイルのチケット引換所は一般のチケット売り場から少し離れたところにありました。その部屋には外国人旅行者たちが群がっていたのですぐにわかりました。しかし窓口へ行って事前に予約したEチケットを示すものの、「その列車はキャンセルになった」とのこと。訳が分からずたまたま近くにいた日本人旅行者(ガイドを連れていた)に聞いてみたところ大雨の影響でキャンディへの列車はすべてキャンセルだとのこと。予約したチケットの払い戻しはここではなくコロンボ市内のエキスポレイルの事務所に行けとのことなので、この時点で返金はあきらめてキャンディまでバスで行くことを決心しました。(豪華列車とは言え運賃は結構安かったのです。)
この時点で朝6時半頃。列車だと2時間半だけど、バスだとそれほど4時間ほどかかります。できるだけ早くバスを見つけなければキャンディでの観光時間がどんどん無くなります。なにせここからは各都市で1泊ずつしかできないのですから焦ります。
幸いコロンボ・フォート駅からバスターミナルまでは徒歩で10分程度。とりあえずバスターミナルに向かいキャンディまで一番早くつけそうなバスを探します。都市間のバスはいろいろあるのですが、インターシティと呼ばれるエアコンバスが高いけど一番早いと聞いていたので、その乗り場を探します。何度か人に聞いてようやく見つけたのは7時少し前でした。
インターシティバスと言えば聞こえは良いですが、日本の中古のマイクロバスです。一応エアコンは機能しています。しかしマイクロバスはその構造上荷物を入れるスペースがないし、しかも満員。マイクロバスの一番後ろの席に5人を詰め込む荒業で、無事7時半頃にバスターミナルを出発しました。
キャンディ到着
コロンボを発ち、4時間キュウキュウ詰めのバスに揺られてやっとキャンディへ到着しました。時刻は11時半頃です。列車なら9時半着の予定(その通りにつくかどうかは怪しいもんですが)だったので、2時間の遅れで済んだことは幸いです。駅でグズグズせずにバス移動を決断した自分をほめてあげますが、さすがに疲れました。とりあえず昼食を食べてからホテルにチェックインします。
ランチはホテルまでの道沿いの適当な店にて。どうせカレーだからすぐ提供されるだろうと思っていたのに、なかなか出てきません。こちらは朝飯抜きで腹ペコなのにだんだん腹が立ってきたところにプレートが運ばれてきました。オーダーの都度料理していたのかもしれません。なかなかおいしいカレーでした。
クイーンズホテル
キャンディでの宿泊は由緒ある「クイーンズホテル(Queen’s Hotel)」。キャンディで一番の観光名所「ダラダー・マーリガーワ寺院(佛歯寺)
ここに泊まった日の早朝に目が覚めて窓から通りを眺めていたら、公共バスが1台通りかかったのですが、そのバスの車掌らしき人がバス停で飛び降り、寺院の方に向かって土下座でお祈りをした後、またバスに飛び乗って去ってゆく光景を見ました。一瞬のことでしたが、スリランカ人仏教徒(シンハラ人)の信仰の深さを垣間見ることができた光景でした。
佛歯寺(ダラダー・マーリガーワ寺院)
キャンディでの滞在は半日。明日の朝には次の目的地であるポロンナルワ
Kandyan Art Association
Kandyan Art Association
キャンディ湖・キャンディアンダンス
夕方になるまでキャンディ湖のほとりをウロウロと観光します。もっとアクティブに行動すればいろいろ見ることができるのかもしれませんが、徒歩で行ける範囲ではそれほど見るところはありません。アジアの田舎の小さな街と言う方が適当かもしれません。ただ、雨季のせいもありしっとりとした緑に囲まれたキャンディ湖は、なごませてくれる風景ではありました。
夕暮れが近づいてきたので、再び芸術協会の建物に戻ります。一応予約はしたものの、席番号とかは特にチケットに書かれておらず、席に名前が書いたプレートが置いてあるのでそれを探すことになります。私たちは当日の予約だったからか、2階席でしたが幸いにも前方だったので鑑賞するのにそれほど苦労はなさそうです。逆に1階席の後ろの方はスロープも緩い(ない?)のでかなり見づらいかもしれません。
ショウ自体はこじんまりした人数編成の小規模なものですが、ドラムの音などは迫力があり、また上演時間もそれほど長くない(1時間強)だったのでそこそこ楽しめました。実はこういうショウを見に行くと結構な頻度で寝てしまうのですが、今回はそれはありませんでした。
ダンスの上演後舞台の下でファイアショウガあります。その時点では席の指定はもうありませんので、早めに移動すればかぶりつきで見ることができるかもしれません。
The Pub
夕食はとにかくビールが飲めそうなところへ行くことにします。このあたりからうすうす感じていたのですが、スリランカのほとんどのローカルレストランではビールを含む酒を提供しないようです。そういう時は西洋人が集まりそうな店が安心ということで、ホテルから徒歩圏内のThe Pub
帰りにスーパーマーケットがあったので、ビールを買おうと立ち寄りましたが、そこそこ品ぞろえのよさそうな店舗なのに、酒売り場がないのです。しばらく探してあきらめかけた時に、入り口にガードマンが立っている扉を発見。観察していると外国人らしき東洋人(日本人だと思われる)が、ガードマンに扉を開けてもらって入ってゆくのが見えたので、ピンときました。あの奥には酒があるに違いない。そこで私もガードマンに「この奥に酒が売っているのか?」と聞くのですが、何も答えずに扉を開けてくれたところは、既に屋内ではなく半屋外の空間でした。その先には金網で仕切られ商品を受け渡す用の小さな口が着いた壁がある小屋があり、そこにおっさんたちが群がっていました。私も負けじと混雑に突入して「ビールくれビール」と言うと、意外にも銘柄を聞いてきたのでとりあえず目に入ったハイネケンを購入しました。(ライオンを買えばよかった。)スリランカで買ったハイネケンは結構高かったです。購入した缶ビールはそれとわからないように梱包して手渡されました。その時、仏教徒の五戒の中に「飲酒をしてはいけない」というのがあることを改めて認識した次第です。仏教徒にとって飲酒とはそれくらい罪深く後ろ暗い行為なのですね。そういえばタイ国でも満月の夜は酒類を購入することはできないし、ミャンマーでもお寺の近くでは酒が販売されていないなど何らかの規制がかかっていました。日本では儀式以外に宗教が顔を出すことがないので気が付かなかったのです。
ちなみにツレは普通に店員に「ビールはどこ?」と尋ねたところ、すごく変な(嫌な)顔をされたらしいです。女性が酒を買うというのはかなり憚られる行為なのかもしれません。
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