3.30時間かけて到着したスリランカは雨季だった(2日目)

2014年12月|予算が限られるので中国東方航空を利用して雨季真っただ中のスリランカへ
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大阪を出発して30時間かけコロンボに到着したのは昨夜の深夜でしたので、実際のスリランカ観光はこの日からとなりますが、この時期はスリランカの雨季真っただ中のため、この旅行中ずっと雨の中を観光することになります。

コロンボ市内観光(1日目)

スリランカの観光目的については、人によってさまざまに違うだろうと思われます。もともと日本からの観光客はそんなに多くないと思うのですが、コロンボとキャンディ余裕があればヌワラエリアというパターンが多いのではないでしょうか。あるいはサーフィンをするならゴールや東部のトリンコマリとか。しかし、リゾートとかサーフスポーツに興味がない私たちは遺跡を巡る方を選択しました。その場合、

  • コロンボ
  • キャンディ
  • ポロンナルワ
  • アヌラタブラ
  • シギリヤ

を巡ることになるようだったのですが、予算の都合上安い航空券を買ってしまったために中国での2泊を余儀なくされたため、泣く泣くアヌラタブラはあきらめ、しかも毎日午前中移動、午後観光を繰り返すという強行日程です。そんな中でもコロンボだけは2泊するので丸1日観光できる貴重な日なので、朝8時頃より行動を開始します。

コロンボ・フォート駅へ

翌日早朝に列車に乗る予定だったので、まずは駅順を確認するために、今にも雨が降りそうな空の下コロンボ・フォート駅へ向かいます。早朝の移動を考えて、駅まで徒歩で行くことができそうな一番近いホテルを選んだのです。駅は難なく見つかり(当たり前か)、翌朝暗いうちにスタートするための安心感を得ることはできました。ただ、翌日予定の列車には乗ることができないのですが、、、。

スリランカ様式の仏塔は釣鐘型だが、これはやや縦長な形。

コロンボ・フォート駅。ホテルから15分くらいだった。

駅の構内入り口。今回は観光列車を予約したので、ここで切符を買う必要はない。

駅周辺の店舗街。このあたりは外国人観光客も多いようです。

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オランダ時代博物館

とりあえずフォート駅の確認を終えて、そのまま北上してオランダ時代博物館に向かいます。ここは大航海時代のオランダの交易品などが展示されていましたが、展示自体はしょぼいです。ただ当時からのものであろうと思われる建築は趣があり、特に中庭はきれいに手入れされていて気持ちの良い空間です。入場料は無料なのかと思っていたら、へんなおじさんに請求されて支払ったらそのまま案内してくれたような記憶があります。

オランダ時代博物館の中庭。雨季なので芝生のグリーンが映えます。

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ジャミ・ウル・アルファー・モスク

スリランカ人と大括りに言いますが、多数派であるシンハラ人と少数派であるタミル人の複合民族国家らしいです。シンハラ人の大部分は仏教徒ですが、タミル人の主要宗教はイスラム教。当然、市内にはモスクもあります。ジャミ・ウル・アルファー・モスクがあるのは先ほどのオランダ時代博物館から北側の地区にあります。ただ、改装中だったのとツレが髪を隠す布を持っていなかったので入場は断念。なかからおじさんが「おいでおいで」をしてくれたのにやや残念です。

赤と白の意匠が美しいモスクでした。近くにはヒンドゥー寺院もあります。

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駅前まで戻って食事

ジャミ・ウル・アルファー・モスクを見た後、このあたりをぶらぶらします。市場があったりして面白い地区ですが、いわゆる下町感が強くゆったりと見学できる雰囲気ではありません。東京でいうならばアメ横の雰囲気でしょうか。変換コネクタを入手したかったので注意深く見ていたら、簡単に露店の店先で発見し購入したりしながら駅前まで戻ってきて食事にします。実は朝から何も食べていなかったので空腹だったのです。私たちは(通常は)特にお腹には問題がないので、その辺の食堂で食べることは躊躇しませんが、ナン(チャパティ?)とぬるいカレーで値段はそれほど安くなかったような気がします。辛いカレーでしたがこの世にまずいカレーは存在しないので問題なし。

雰囲気のあるオヤジ。

トゥクトゥク(スリーウィラー)はこの街の主要な交通手段です。この語何度もお世話になることに。

ナンとカレー。カレーはぬるいですが、手で食べるにはちょうど良い温度か。

お客たち。店は雑貨屋も兼ねているようです。後でGoogle地図を見れば「ムスリムホテル」となっていた。

シーマ・マラカヤ寺院

ここからトゥクトゥクを拾ってシーマ・マラカヤ寺院に向かいます。この寺院はスリランカの著名な建築家であるジェフリー・バワがデザインしたものだそうで、都会の中の湖にせり出した出島に設置されたこじんまりとした静謐な寺院です。ちなみに「インフィニティプール」という外縁が存在しないような工夫がされたプール(シンガポールのマリナ・ベイ・サンズの屋上プールのようなヤツ)を始めて建築に取り入れた建築課だそうです。

スリランカで初トゥクトゥク。こちらでは「スリーウィラー(三輪車)」と呼ばれるらしいが、外国人にはトゥクトゥクと言う方が通りが良いのか運転手たちも「トゥクトゥク」と言っていた。

湖の中にせり出した出島にある寺院。

寺院のある出島は仏道に取り囲まれています。

建築家が手掛けただけあって意匠はこまやか。

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ガンガラーマ寺院

シーマ・マラカヤ寺院を見学した後は、徒歩ですぐの場所にあるガンガラーマ寺院に向かいます。先ほどのシーマ・マラカヤ寺院はここの別院?という扱いらしく、こちらはコロンボで一番有名な寺院だとのこと。なるほど大勢の地元参拝客でにぎわっています。しかし、ヒンドゥー教の神様と一緒くたになっていたり、よくわからないガラクタのような置物が展示されていたりと、面白いけれど微妙な感じでした。

仏様がたくさん。

瀬戸もののような白くてつるりとした仏像がよくみられます。

燈明はオイル式。

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コロンボでの不幸の始まり(1日目午後)

国立博物館に向かうも

ガンガラーマ寺院の付近でトゥクトゥクを拾って国立博物館(Colombo National Museum)に向かってもらいます。ドライバーは英語が通じなかったけれど行き先は通じたようです。ガイドブック等でも、まずここでスリランカの歴史や文化を勉強してから周遊すべし、と書いてあるので訪れることにしていたのです。ドライバーが何か言ってきたのだけれど、言葉が通じずスルー。そのまま博物館前まで連れて行ってもらいます。時間的には10分弱だったと思いますが、到着したら、何と定休日。定休日はPublic Holidayだけだったはずなのにと思いながらを降りました。今にして思えばドライバーは定休日だということを知らせたかったのだと思います。ドライバーは「どうする?」といった顔で待っていてくれましたが、とりあえず付近を歩くことにしました。写真で見る限り博物館の建築は相当立派なものだったので、悔やまれます。

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ところで、この日が何の祝日かと言うと「クリスマスホリデー」だそうです。仏教徒の国と思っていたのですが、旧宗主国の統治の名残でしょうが、キリストの誕生日を祝日にしているのは何とも変な感じです。

かなり遅めの昼食

目的地が定休日でがっかりしたのですが、まあお土産でも買いに行こうとSri Lanka Tea Boardの方へガイドブックを見ながら歩きます。その途中に有名なビリヤニ屋(New Banana Leaf)があるのを発見して、お腹も空いたことだし入店してみることにしました。店内は昼食には遅い時間であるにも関わらず、地元の人たちでいっぱいでした。2階の席に通され、お店の人のおすすめに従いビリヤニとチキンデビルを注文します。

ビリヤニとチキンデビル(2人前)。チキンは結構辛いです。付け合わせの野菜や調味料と一緒に、バナナの葉の上で(手で)混ぜ混ぜして食べます。

たまたま近くを通ったから入ってみたものの、これがかなりおいしくてビリヤニの量は結構あったものの2人でぺろりと平らげてしまいました。辛いものがあまり得意でないツレもおいしいと言ってました。ところでこの店では、口に運ぶ用のスプーンは提供されません。頼めば持ってきてくれるかもしれませんが、地元の人に倣って手で食べた方がよりおいしく感じられると思います。ただし料理が辛いので、口も辛いが右手も辛い状態になります。手荒れのある方は要注意。多分明日はお尻が辛くなるでしょう。

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Sri Lanka Tea Board

国営の紅茶販売店であるSri Lanka Tea BoardNew Banana Leafから徒歩7~8分程度のところにあります。帰国の際にはコロンボ市内には寄ることがないので、ここで買っておこうと思いガイドブックを頼りにウロウロ歩くのですが一向に発見できません。嫌な感じがしてきました。なにせ国営のお店です。先ほどの博物館同様、祝日定休日ではないかと思ったら、やはりそうでした。がっかりです。このお店は試飲はできないものの、まともな品が適正な価格で販売されているとのことなので、ぜひここで紅茶を購入したかったのですが残念です。

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The Gallery Café

ジェフリー・バワが手掛けた建築の1つであるThe Gallery Caféが付近にあるので行って見ます。実はこの近くにバワの自邸であるNumber Elevenもあるのですが、こちらの見学には予約が必要だとのことで断念。カフェでビールを飲みます。観光にはあいにくの雨模様ですが、建築の鑑賞にはしっとりとした雰囲気を見ることができるので、雨も良いものです。建築の意匠はいわゆる「おしゃれ」感が満載の洗練されたデザインで満ちていて居心地は大変よろしいです。また価格もそれに応じて大変よろしいお値段となっています。ここではスリランカのライオンビールを注文してみました。アジアのビールではミャンマーのミャンマービア、ラオスのビアラオに匹敵するうまいビールです。

オシャレな建築。雨の中で見るのもまたよろし。

いろんなものがいちいちオシャレ。

ライオンラガービアはうまい。

 

内装もなかなか。

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雨の中のハプニング

そうこうしているうちにどんどん雨と風が強くなってきました。実はスリランカに到着するまでこの時期が雨季だということを知らなかったのです。東南アジアの雨季の時期と混同していて、スリランカも雨季はすっかり終わっているものと勘違いしていたのです。居心地の良いカフェなので雨が弱まるまでじっとしているのも良いのですが、時間ももったいないので傘をさして再び歩き始めます。

住宅街の普通の通りを歩いていた時、傘の上から棒で思いっきり殴られたような衝撃がありました。あわてて振り返るものの特に異変はありません。不思議な思いで周囲を見渡したところ原因がわかりました。私の足元に大きなヤシの実が転がっていたのです。雨と風のせいで落ちてきたのでしょう。そういえばヤシの実にあたって毎年何人か死ぬという話を聞いたことがあります。傘をさしていて助かりました。ヤシの実は持って帰ろうと思ったのですが、鉈がないので中身を飲むこともできないので、そのまま捨ておきました。

とりあえずホテルに戻る

雨の中をよたよた歩いている私たちを見てトゥクトゥクがとまってくれました。「とりあえず乗れ」ということなので、ひとまずホテルに戻ってもらうことにします。コロンボではぼったくりも多いと聞くトゥクトゥクですが、このときはとりあえず雨から逃れたかったので料金交渉もせずに乗りましたが、特に問題はなし。運転手にあちこち定休日だったと愚痴ると、「クリスマスだから当然だ。お前の国はクリスマスは休みじゃないのか」と言うので、「日本人の大部分はクリスチャンじゃないので」と返事しておきました。

ホテルからのクリスマスギフト。

 

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