5.キャンディからポロンナルワへ公共バスで移動(4日目)

2014年12月|予算が限られるので中国東方航空を利用して雨季真っただ中のスリランカへ
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この日は朝からポロンナルワへ向けて移動です。キャンディではもう少しゆっくりと観光したかったのですが、ここからが遺跡観光のメインとなります。ポロンナルワまでは公共バスでの移動です。

ポロンナルワへバス移動(4日目午前)

ホテルで朝食

朝食はホテルのレストランでとりました。料理自体は大したことはなかったように思いますが、レストランの雰囲気と紅茶のおいしさは流石と思った記憶があります。スリランカではいろいろ食べたいものがあったのですが、時間的な制約やタイミングの悪さなどでいわゆるローカルフードの店にはあまり行けずじまいだったのが残念です。

米粉のパン「ホッパー」と米粉の麺「ストリングホッパー」。ややこしい。

水牛のミルクのヨーグルト「カード」。

GOODS SHEDバスターミナルへ

朝食の後は速やかにバスターミナルへ向かいます。前日にバスターミナルへ行って事前にインターシティのエアコンバスの発車時刻を確認しておいたのですが、荷物があるからとお願いしたトゥクトゥクのドライバーが勝手に国営バスのバス停に連れて行ってくれました。発車時間を聞くとまあよさそうな時間帯だったので、赤色の国営バスに乗車することに。エアコンはついてないけれど、雨季でそれほど暑くないし、窓もドアも開けっ放しで走るので、余裕で快適でした。キャンディに来るまでのぎゅうぎゅう詰めのインターシティバスの方がつらかったくらいです。発車までの時間に露店で果物を買ったり、近くの郵便局(古くはホテルの建物だったらしい)を勝手に見学したりして時間つぶしをします。

バスターミナルまで乗せてもらったトゥクトゥクドライバーは「ポロンナルワは雨だよ。キャンディでよいツアーを組んであげるからもう1日キャンディにいなよ」と勧誘してきますが、サラリーマントラベラーには旅程の変更などありえないのでお断りしました。しかし天気予報はばっちり当たって、ポロンナルワでは雨の中の観光になったのでした。

キャンディ駅付近の鉄道線路。ここまで列車できたかった。

おいおい。

街中が世界遺産だそうです。

露店の果物屋のディスプレイ。どこもだいたいこんな感じ。スリランカ人は几帳面なのでしょうか。

現在の郵便局の建物内を見学。勝手に入っても咎められませんでした。

バスターミナル(GOODS SHED BUS STOP)は、道にはみ出してバスが停車していたり、そのバスの間をトゥクトゥクはすり抜けたりしていて、なかなかカオスな場所です。バスでは荷物ががあるからと比較的スペースが広い最前列のシートをあてがってもらえました。見晴らしがよくて快適です。ちなみに料金は忘れましたが激安でした。スリランカでは入場料金が高くて交通費が安いです。

バス最前列座席からの車窓。

こういうバスです。途中休憩のドライブインにて。

ポロンナルワに到着

バスがポロンナルワに近づいた時、車掌が「ここで降りるか?」と聞いてきました。バスはここで左に曲がりポロンナルワの街に行くのですが、遺跡を観光するにはここで降りた方が近いとのこと。私たちの予約したホテルはその道を直進した方角にあるので、おすすめに従ってここで降車します。旅行者は大抵ここで降りるそうですが、この時は旅行者らしき人は私たちだけでした。

時間は13時頃。大体4時間くらいかかった計算になります。お腹が空いたのですが、バスを降りるとさっそくトゥクトゥクの売り込みがやってきます。もっと大勢で押しかけてくるのかと思っていましたが、売り込みはおじいちゃん1人だけでした。いつもはうっとうしく感じる売り込みですが、実はここではこれを待っていたのです。というのは、ポロンナルワ遺跡群は(スリランカ全域ですが)外国人観光客の入場料が非常に高いのですが、数日有効なチケットの残り期間分をトゥクトゥクドライバーが販売していると聞いていたので、その売り込みを期待していたのです。よくないことだとは思いますが、滞在は半日だけなので高額なチケットを購入するのはもったいなかったのです。案の定、「チープチケットと半日のトゥクトゥクツアー」のコンビネーションでの売り込みでした。ここからホテルまで送ってもらうのとセットで価格交渉し、お願いすることに。おじいちゃんが待機していた店で、フライドライスを食べた後、まずホテルに送ってもらい荷物を降ろしました。

フライドライス。意外と美味でしたが、カレーを注文したツレが辛すぎて食べられないということで交換することに。

サモサのようなもの。

今回宿泊したのは「The Lake Hotel」。遺跡や街からは離れているけれど、湖畔の静かな環境ということで予約しました。確かに静かではありましたが、やや不便な場所です。しかしどのみちトゥクトゥクのお世話になるのだし、雨の中街歩きもするつもりがないし、結局ここにしてよかったと思います。スタッフは親切で部屋は清潔。ただシャワーの温水がやってくるのにやや時間がかかりました。

ホテルの部屋。質素だけれども清潔で文句なし。

サルが入ってくるので窓は開けっ放しにしないようにとの注意アリ。

https://www.agoda.com/partners/partnersearch.aspx?cid=1814818&hl=en&hid=400946&pcs=5

ポロンナルワ遺跡の観光へ

残念ながら雨ではありますが、ホテルのフロントで明日の天気を聞いても、「とうぜん雨でしょ」という感じだったので、遺跡観光を雨天強行します。先ほどのおじいちゃんトゥクトゥクドライバーは一旦帰って、今度はガタイの良い若いドライバーがやってきました。怪しいチケットなので正面のゲートから入ることはせず、裏道から遺跡エリアに入場します。擦り切れそうに古いチケットを手渡されて、「もし係員に何か聞かれたら自転車で来たと言え」と念を押されます。もしその時が来たら素直に「トゥクトゥクドライバーからチケットを買った」と言うと思いますが、ドライバーには「わかった心配するな」と言って観光を始めます。

ガイドがいないので、ガイドブックを頼りに遺跡群を見て回ります。ガイドブックやブログを見ると抜けるような青空の下の遺跡の写真が多いですが、行きの関西空港の300円ショップで買ったレインコートを着込んでの見学です。遺跡物への立ち入りは裸足にならないといけないのですが、晴れた日は日陰から出られないほど地面が熱くなるそうですが、この日は全然平気です。観光客も少なく(というかこの日あったのはヒトよりサルの方が多かった)、自由に見て回れるし、また雨季なので植物が元気で緑が非常に美しくて、これはこれで「あり」です。

遺跡自体はよく整備されていて、歩いて回るのに(雨以外は)苦労はありません。

緑うっそう。

雨がひどくなってきました。

雨の中をトゥクトゥクが爆走します。

とにかく他の観光客がいません。まあ当然か。

苔がきれいです。

おさるも観光。

燈明用の素焼きの器。

この半月型の石から先は履物を脱がないといけないそうです。

ヒンドゥーの神様だろうか。

こういう感じのも。

こちらは安らかな表情。

比較的きれいな形で残っている仏堂。

仏陀像。

「火をかざすときらきら光るんだ」と言って仏さまをライターであぶるバチあたりな係員。

苔むした装飾。

遺跡内には牛も多くいます。

遺跡残体はかなり広いのですが、トゥクトゥクはあるポイントで私たちを降ろし、次のポイントへ先回りしてくれてそこまで自分たちで歩いて回るというスタイルでした。歩くのが苦痛な方にはつらいかもしれませんが、私たちには、自分たちの良いペースで回れるのでありがたい方法です。体系立てた説明は当然ながらないのでガイドブックだけが頼りですが、学問のために訪れているわけではないので、それぞれの地の雰囲気を知ることができれば良しなのです。

ツアー(と言っていいのか?)が終わる夕暮れころには次第に雨がやんできました。ドライバーには再度ホテルまで送ってもらい本日の観光は終了です。明日は雨は降ってもそれほど強くなさそうだったので、次の宿泊地のシギリアまではトゥクトゥクで向かうことにし、明日の予約をしてドライバーとはお別れです。お世話になりました。

ホテルに戻ってきてロビーでくつろいでいた時にふと目にしたのはこの新聞記事。おそらくこの雨のせいで私たちが乗る予定だった列車がキャンセルされたようです。この時期(雨季の時期)の旅行は慎重に計画を立てないといけないなと少々反省しました。夕食は再度街まで出るものおっくうだし、また雨が強くなってきたら危険でもあるので、おとなしくホテルのレストランで食べることにしました。ブフェでしたが結構おいしかったと記憶しています。

雨で9人死亡。。。

コロンボからキャンディへ向かったさらに先のバドゥーラで線路の路盤が崩落したらしい。

ブフェのカニ料理。当然カレー味。

 

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