6.ポロンナルワからシギリヤに移動してシギリヤロックに登る(5日目)

2014年12月|予算が限られるので中国東方航空を利用して雨季真っただ中のスリランカへ
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ポロンナルワには昨日着いたばかりだけれど、この日は午前中にシギリヤに移動して(お天気次第ですが)午後からシギリヤロックに登る予定。シギリアまではバスで移動することもできますが、連日の公共バスでの移動に疲れたこともあり、ちょっと贅沢してトゥクトゥクをチャーターすることにしました。

ホテル周辺の遺跡を散策してシギリヤに移動(5日目午前)

ポロンナルワからシギリヤまで公共バスで行くには、事前の調べではダンブッラまで行って乗り換えしなければならないようです。時間がかかりそうだし、公共バスでの移動に少々疲れていたこともあったので、昨日のトゥクトゥクドライバーにシギリヤまで行ってくれるかどうか聞いたところ、問題ないとのこと。時間も1時間半とのことで時間の節約にもなるので、翌日のお迎えをお願いしておきました。ピックアップは10時半にしたので、それまでは朝食をゆっくり食べてホテル周辺の遺跡を徒歩で散策することにします。

ホテルの朝食。質素だけどおいしかった。

ホテルの前の道路。何にもありません。

相変わらずどんより曇った空でしたが、幸い雨は上がっていました。湿度は高いけれど気温は低く、体感的にいは非常に快適です。ちょうど夏の高原といった感じでしょうか。雨季のうっそうとした森の感じがそう思わせるのかもしれません。ホテルの前の道路もだれも歩いておらず、気分よく散策ができます。

ホテルから歩いて行ける遺跡は「Potgul Vehera」。無名なのかTripAdvisorにも記載がありませんが、きれいに整備された遺跡で、人気のないひっそりと雰囲気はなかなか良かったです。遺跡内では相変わらず牛がのんびり草を食んでいます。

昔の王様の像でしょうか。

比較的きれいに残っている仏堂。

周囲はきれいに整備されています。

緑が美しい。

牛はどこでも出入り自由。

こちらを見上げる子犬の目。

数匹の子犬を連れた犬の親子連れも見かけましたが、親子ともやせっぽちで皮膚病でただれています。狂犬病のようではないので、触ってみたかったのですがちょっと躊躇していたら、一番後ろを歩いていた子犬が足元までやってきてちょこんとお座りしました。でもごめんね食べ物は持っていないのです。

Google マップ

チェックアウトを済ませて約束の10時半にホテルのロビーで待っているとトゥクトゥクドライバーが時間通りに迎えに来てくれました。昨日のドライバーとは別のおじいちゃんドライバーですが、安全に到着できるなら誰でもOKです。ただ、このドライバー、長距離を走るからと私たちを乗せて10分後くらいにバイク屋の店先で道具を借りていきなりタイヤの交換を始めたり(理由の説明はなし。パンクではなさそうだった。)、ガソリン代を前借りさせてくれと言ってきたり(これは普通にあることのようです)、いろいろ突っ込みどころのある人でした。

ポロンナルワを出てから他の車が全く通らない細い道をずんずん走ってゆきます。バスが走るような幹線道路ではなく、裏道なのでしょう。道の両側は森が延々続く中で、突然ドライバーはスピードを落とし、前を指さし「ピーコック」と叫びます。指さす方を見ると、野生の孔雀が道路を我々と同じ方向へのんびりと歩いています。トゥクトゥクドライバーもその後ろをゆっくりついて行ってくれましたが、やがて孔雀は空へ飛んで行ってしまいました。孔雀の飛ぶ姿は優雅でした。

ポロンナルワのバイクショップの店先でタイヤ交換を始めるドライバー。そんなのは客を乗せる前にやってきてほしい。

道路を歩く野生の孔雀。この後飛んで行ってしまいましたが、孔雀が優雅に飛ぶ姿を見ることができました。

そんなこんなで1時間半もかからずにシギリヤのホテルに到着できました。予定より早かったし、孔雀も見ることができたので、事前に交渉した運賃からガソリン代の前貸し分を引いてチップを多めに加えてお支払しました。

ポロンナルワからシギリヤに公共バスで行くには、一旦ダンブッラで乗り換える必要があります。というかシギリヤはシギリヤロック以外に何もないので、ダンブッラで宿を確保して、そこから日帰りでシギリヤロックを見に行く方がメジャーだと思います。なのになぜシギリヤのホテルに泊まったかと言うと「リゾート感」を少し味わってみたかったから。ダンブッラはある程度大きな街なので、ホテルのタイプもいろいろあるようでしたが、シギリヤにあるのはやや高級なリゾートホテルっぽいものだけ。アーユルベーダとかはあまり興味はないけれど、ちょっとリッチなところに泊まってみたかったのです。

ここでの宿泊は「Hotel Sigiriya」。ホテルのプールの正面にシギリヤロックを望むことができ、眺望は最高の立地なのですが、いかんせん雨季で肌寒いので誰も泳いではいませんでした。ホテルの敷地は広く、部屋は森の中にあるコテージ風の建物で夜はたいへん静かでした。逆に静かすぎて怖いくらいです。

Hotel Sigiriyaのプール。真正面にシギリヤロックを望む好ロケーション。だけど寒いので誰も泳いでいません。

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シギリヤロックに登る(5日目午後)

シギリヤに滞在できるのは明日の夕方までです。ここではシギリヤロックと、ダンブッラの黄金寺院の2ヶ所を見て回る予定です。到着した時が雨だったらシギリヤロックは翌日にして、先にダンブッラへ行くつもりでしたが、幸い雨はやんでいたので先にシギリヤロックに登ってしまおうとさっそく出発します。

ホテルからシギリヤロックの入り口までは徒歩で10分程度だったと思います。ポロンナルワでは非正規?のチケットで観光できましたが、ここは入り口が1ヶ所なのでそういうわけにはいきません。チケットブースで正規のチケットを購入しますが、外国人価格はベラボーに高額です。金額は忘れてしまいましたが、USドルで一人3~40ドルくらい支払ったような記憶があります。プレゼントとしてシギリヤロックを空撮したDVDをくれましたが、いらないのでもっと安くしてほしいです。

いよいよあの岩の上まで登ります。

途中雨が降り始めたので携帯用傘でしのぎます。

途中ホーネット(スズメバチ)の巣があるらしく、襲われる人が後を絶たないのだとか。黒い服は危険なので避けましょう。

岩の間を進むとか、ちょっとした冒険気分になります。

さっき歩いてきた登り口付近への道を上から眺める。

途中は鉄製の階段で上がる。これが意外に一番怖い。昔はどうやって上がっていたのだろうか?

有名な壁画。ほとんど崩落しているが、一部だけ当時の色のまま残っている。

有名な注意書き。「フラッシュだめ」は誰が書いたんだ?

ライオンの足元から頂上へ向かう階段を上る。

予想通り、霧のため視界ゼロ。晴れていればどこまでも続くジャングルが見られるそう。

岩のてっぺんに造られた構造物。この煉瓦をてっぺんまで運ぶのは大変だったでしょう。

シギリヤロックとは、平原にそびえる岩の上に築かれた宮殿跡です。5世紀ころのシンハラ王朝の王子が、跡目争いのため父である王を殺害した後悔のために築いたとか、インドに追放した弟の復讐を恐れたために岩山に隠れ住んだとかいう逸話があるそうです。結局、弟が攻めてきたときにこの王は自害してしまったそうで、その後打ち捨てられて今に至るとのこと。そういう逸話もさることながら、5世紀の時代にこんな岩山の上に宮殿を築いたという事実に感動します。(入場料は高いけれど)一見の価値はあります。できれば晴れた日に来たかったです。もう一度高い入場料を払ってでも再訪したい場所のひとつです。

(→シーギリヤの古代都市

無効のリンク

 

頂上からの下山は上りとは一部異なるルートが設置されています。混雑時にはたいそう人が多いそうなので、こういうルートを設定しないと危険なのでしょう。私たちが行った時期は観光客も少なくゆったりと歩くことができました。下りはのんびりとハイキング感覚で歩けます。

ふもとには公園のような整備されたエリアがあります。

下りてきた後、日暮れまでまだ時間があるので、岩の周囲をウロウロしてみます。ふもとには観光用のエレファントライドがあったりして、それなりに楽しめるようになっています。象乗りには興味がないので、できたら岩を一周してみようと歩いていると、係員がやってきて、もうすぐゲートを閉めるから戻るようにと注意を受けました。「日が暮れるとワイルドエレファントが出て危険だ」と言うので、ホンマかいなと思いながらも戻ることに。とはいってもシギリヤロック以外は周囲に何もないので、素直にホテルに戻ってシャワーを浴びることにしました。

エレファントライドは旅行者には結構うけるようです。

象はこの後池の中に進んで行きました。

この日の夕食もホテルで。周囲を探せばローカルな食堂くらいはあるかと思いますが、野生の象に出会うのはやはり怖いので。ディナーはバフェ形式でしたが、ワインなど頼んだりしてスリランカ最後の夕食を楽しんだのでした。明日は、ダンブッラを見学したのち、コロンボのバンダラナイケ空港に直行して中国へ向かいます。

ワインなど奮発したりしてみました。

 

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