9.タシュケントを1日見て回ってソウルへ出発(8日目:最終日)

2016年07月|12日間の休暇がもらえたのでウズベキスタンに一人旅
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さて、ウズベキスタン一人旅も最終日です。今日は1日ウズベキスタンの首都であるタシュケントを見て回って、夜には韓国ソウルに向けて出発です。とはいうものの、二日前からの下痢が治まらずに半グロッキー状態で、今日はできるだけ安静にしておきたいところ。しかし本日ウズベキスタンを発つのでホテルは午前中にチェックアウトしなければなりません。なので、ぎりぎりまで部屋で休息してからチェックアウトし、タシュケントで気になっていたところだけを見に行こうと決めました。

8日目午後タシュケントの街を散策

昨夜の午前1時過ぎに到着したホテルウズベキスタンですが、今日の午前中にチェックアウトしなければなりません。タシュケントでは由緒あるホテルのようなので、朝食はそこそこ充実しているはずなのですが、体調が思わしくなく、朝部屋で目が覚めてもベッドの上でダラダラして過ごします。昨日遅くに空港に迎えに来てくれてホテルまで送ってくれたベラルーシ人のドライバーが「明日タシュケントの観光に行かないか。ちゃんとガイドのライセンスも持ってるんだ。」と言ってくれたのですが、それも丁重にお断りしました。しかし、正午にはチェックアウトして19時半のピックアップまではどこかで過ごさなければなりません。レイトチェックアウトという手もあったのですが、一応街を見ておきたく、重い体を引きずってシャワーを浴び、荷造りをしてチェックアウトをしました。

チェックアウトの際、ロシア系の凄みのあるおばさまが、「お前がチェックインしたのは今日だ。(チェックインしたのは昨晩の深夜1時半だから今日であることは間違っていない。)もうチェックアウトするのか。昨晩はどこに泊まったんだ。レギ(レギストラーツァ:宿泊証明書)を見せろ。」とすごんできます。体調が悪いのにうんざりですが、元国営ホテルなので下手に逆らうのもよくないと思い、昨日の飛行機の搭乗券の半券を見せて、チェックインしたのは深夜であることを説明するのですが、なかなか納得しません。挙句、「パスポートを出せ」と言われ、こちらも半ギレで「お前が持ってるだろ」(ウズベキスタンでは宿泊の際パスポートをフロントに預けることになっている)と言い返すと、ごそごそと私のパスポートを探し出し、ようやく納得をしてくれました。

さようなら、ホテルウズベキスタン。感じ悪かったよ。

歴史博物館へ行ってみたら休館だった

ホテルウズベキスタンをチェックアウトし、荷物を預けた後ウズベキスタン歴史博物館へ行こうと考えました。タシュケントにもモスクやメドレセなどのイスラーム建築はたくさんあるのですが、ここまでの街で十分すぎるくらい見たのでもういいかという気持ちになっていたのです。ホテルからは2km弱なので、歩いていくことにしました。トイレの心配はあるものの、少し落ち着いてきていたので下痢止めを持ったことをしっかり確認して出発します。そんなことに気を取られていたら部屋にスマホを置き忘れて慌てて取りに帰る羽目になりましたが、まあいい思い出です。

ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場。大戦後にソ連に抑留されていた日本人兵士が建設労働者として使われたそうです。そのせいかどうかは知りませんが、地震の際にもびくともしなかったとか。

しかし到着してみたらなんと休館の張り紙が、、、。メンテナンスのための休館日にピンポイントであたってしまったようです。建築も含め楽しみにしていたのにがっかりです。写真はないのですが、ここに来る前に立ち寄ったウズベキスタン美術館はウズベキスタンの民芸品の展示が充実していて、見ごたえがありました。

ウズベキスタン歴史博物館。ソビエティックデザインがかっこいい。ここに収蔵されているガンダーラ仏を見たいと思っていたのに、、、。

ウズベキスタン博物館の正面ファサード。

メンテナンスのため7月26日~8月1日まで休館との張り紙が。この日は7月29日。こんなピンポイントで休館しなくてもいいじゃないか。

チョルスー・バザールに行って見る

博物館の見学ができず、脱力してお土産でも買うためにウニヴェルマーグという百貨店へ行って見ます。ここはソ連時代のツム百貨店で、置いてあるものはこぎれいなものが多いですが、正直あまりほしいものがありません。なので、地下鉄に乗ってチョルスー・バザールへ行って見ることにします。そういえば地下鉄の駅は警備が厳重で、写真の撮影も禁止です。駅の改札手前に警察官らしき人が立っていて、外国人である私は呼び止められます。悪徳警察官はどこの国にもいるので嫌な感じがしましたが、私の荷物を調べると言いながら、持ち物(特にガイドブック)に興味津々のようです。ガイドブックはウズベキスタンだけでなく中央アジア全般が掲載されているものでしたが、「この写真はどこのだ?」とか、別れ際には「ラフマト(ウズベク語でありがとう)は日本語でどういうのだ?」とか聞いてきて、日本(日本人)に対しては好印象を持っているようでした。「ありがとう」と教えてあげたあと「アリガト、アリガト」と何度もつぶやいていたのがおかしかったです。

チョルスー・バザール。売っているものは食料品が主体だが、日用品なども手に入る。

バザールの建物内もいろんな食料品があって楽しいですが、場外も小さな店が所狭しとあって以外に時間を忘れて買い物ができます。ここで自家用の器などをお土産に買い、殻付きのアーモンドとか干しブドウなどを購入します。その時店のお兄ちゃんが「お前もムスリム(イスラーム教徒)か?」と聞いてきますが、なぜそんなことを聞くのだろうと思っていたら、アゴのあたりをさすっているのでわかりました。ウズベキスタンに到着してからヒゲをそっていなかったのです(剃刀を持ってくるのを忘れたのですが)。

バザールの場外には食べ物のお店が集まった一角があり、シャシリーク(串焼肉)を焼くいい匂いが漂っています。お腹の具合は心配ですが、どうせ下痢をしているのだからと開き直ってお茶とシャシリークを注文しました。

シャシリークを焼く煙でもうもうとしている。

羊肉のシャシリーク。おいしかったです。

そんなこんなでウズベキスタンの旅は終わりです。後はホテルに戻ってピックアップを待つのみです。ドライバーは昨日と同じベラルーシ人ドライバーです。初日にこの人に両替してもらったスム札が随分余っていたので、再度米ドルに両替してもらおうと思っていましたが、すっかり忘れていました。正規の両替ではないので、銀行で再両替することもできず今でも思い出として残してあります。

空港では、チェックインカウンターの人やセキュリティチェックの人も日本のパスポートホルダーに対しては終始にこやかで、親切に接してくれました(イミグレーションだけはどの国でも例外的に愛想が悪いですが)。一人旅だった分、余計に現地の人と触れ合う機会が多かったのかもしれませんが、概ねゆったりとした愛想のいい人たちでした。またウズベキスタン人自体がすごく多民族なので、外国人が街を歩いていてもほとんど気にしませんし、外国人だと気づくと急に親切になったりして、非常に居心地がよかったです。ウズベキスタンにはまた来ることがあるかどうかはわかりませんが、シルクロードは今後の旅のテーマになったような気がしました。

ウズベキスタンでは空港内は撮影禁止なので、ここらかの写真はもうありません。大量に残ったスム札でお土産でも買おうかと思いましたが、お土産物はすべて米ドルでしか買えないとのこと。面白いものもあったのに残念です。あとはアシアナ航空機に乗り込めば、明日の朝には韓国ソウルに到着です。明後日はツレとソウルで落ち合ってちょっとだけソウル観光をしてから日本に帰国します。

 

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