3.台中で人気の彩虹眷村から台湾のウユニ塩湖?高美湿地へ(2日目)

2018年10月|彩虹眷村と台湾のウユニ塩湖・高美湿地
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2日目(彩虹眷村・梧棲観光漁港・大甲鎮瀾宮・高美湿地)

彩虹眷村

2日目(深夜発なので正確には3日目)。2つの目的地のうち、まずはホテルからの距離が近い 彩虹眷村へ向かうべく、朝早くにホテルを出発します。 彩虹眷村から高美湿地まで行くためのルートが(この時は)分からず、最悪一度台中駅へ戻ってくるつもりでいたからです。

彩虹眷村への行き方は、公共バスで行くか臺鐵で新烏日駅(新幹線の接続駅)まで行って公共バス(又はタクシー)で行くかいずれかのようですが、当然安価な公共バスで行きます。バスの時間を見ると、少し時間があります。何はともあれ朝飯を食わねばならぬので、昨晩見つけていたアジア街?らしき方面へ向かいました。ベトナム料理屋やタイ料理屋が軒を連ねていて、いわゆる外国人街となっている一角のようですが、ここでベトナムのサンドイッチ(バインミー)を買って持っていって食べようという算段です。

台湾でバインミー。変な感じがするが気にしない。

しかし注文したものの、店員の女の子(おそらくベトナミーズ)の仕事がとにかくトロい。我々の前に注文した女性(おそらく台湾人)もイライラした様子で待っています。やっと我々の分ができ上がるかと思ったときに、それは別の客の手に。。。。私たちには全然気にかけないし、相手にもしてないよって感じ。あきれて「もういらない」といって立ち去ったのですが、その時になって初めて「ちょっとまて」というそぶりを見せるのがベトナム人らしい仕草です。結局朝飯は抜きになりました。

台中駅付近から彩虹眷村へバスで行くには「干城六村」バス停で降りて10分程度歩くと調べがついていたので、とりあえずバスに乗り込みます。たしか27番バスだったはず。1時間程度かかるようなので、乗車後しばらくしてからは次の停留場表示(繁体字の電光表示 )を見つめていたが、いつの間にか眠ってしまったらしく、気が付くと終点のようです。「やってしまった」と思いつつ運転手にガイドマップの写真を見せて「ここに行きたい」というと、通りの向かい側のバスを指さし「あれに乗れ」との指示。そのバスの運転手にもちゃんと伝えてくれていて無事に「干城六村」で降ろしてくれ、さらには道順まで身振りで教えてくれました。ありがとう運転手さん。

彩虹眷村は再開発のため取り壊される予定だった村の建物に、住人のおじいちゃんが一人でペンキで絵を描いて出来上がった、村全体がある種のアート作品となった地域です。現在は壁画を描いた老夫婦だけが住んでいるらしいですが、アートスポットとしてリノベーションされて、観光地として国内外から脚光を浴びているらしいです(wikipediaより)。そんな能書きよりも行って見てみないとわからないものが多いのですが、ここはその一つでしょう。台湾の強い日差しの中、原色で彩られた村を見て、おじいちゃん(黄永阜さん)の執念を感じました。

彩虹眷村

彩虹眷村

彩虹眷村 このバス停にはバスは止まらない。

高美湿地へ移動

次の目的地の「高美湿地」は、台湾のウユニ湖とも言われている遠浅の砂浜です。そこへのアクセスは臺鐵で清水駅へ行ってバスに乗るが最短の方法らしいことがわかっていたので、彩虹眷村から臺鐵新烏日駅へバスで戻って臺鐵へ乗り継ぐのが早そうだと考えました。そこでバス停の時刻表を確認していて、衝撃の行先を見つけた。「高美湿地行き」のバス655番があるではないですか。小躍りしそうになったが、よく見ると赤字で何か書いてあることに気づきました。

※平日停̪駛 僅行駛假日及國定假日

要するに土日のみの運行のようですが、今日は日曜日。ラッキー!!これで乗り換えなしに時間ロスもなく行けることがわかりました。

彩虹眷村から高美湿地へ直接行ける655番バス 土日のみ運行。最初は下の74番バスで新烏日駅へ行って臺鐵に乗るつもりでした。

高美湿地へ行く655番バスの中。ほとんど客がいない。冷房も効いていて快適。

梧棲観光漁港

高美湿地へ行くバスの中、朝から何も食べていないことに気づき突然空腹に見舞われました。そういえばこのバスの終着地は「梧棲観光漁港」と書いてあったことを思い出し、漁港なら海鮮レストランなんかもあるだろうと考え、高美湿地の少し先の漁港まで足をのばして飯を食うことにしたのでした。

漁港の海鮮レストラン
出来合いのものを注文するもよし、調理前の魚介を選んで料理してもらうもよし。

昼飯を食べた後は、梧棲観光漁港に併設された観光市場を見学します。観光市場とは言うものの、現地の人々が晩御飯の材料の調達に来ているのでしょうか、熱心に魚の品定めをしています。どれも新鮮でおいしそうです。

イシモチ?タチウオも見えます。高雄に行ったときはサンマが並んでたけど、今回は見なかった。

ハタの仲間。蒸魚にするとうまいんです。

大閘蟹(ダージャシエ)いわゆる上海蟹だけど、これって淡水湖のものでは?

貝類も豊富

虱目魚。台湾では「サバヒー」という。台湾の国民魚らしいです。日本でいえばサバみたいなものか。

港も整備されています。

大甲鎮瀾宮

で、肝心の高美湿地はここから歩いて15~20分くらいだと思うのですが、遠浅の浜なので夕暮時と干潮時が重なる日に行かないとあまり美しくはないと思われます。本日の干潮は17時頃なので、まだまだ時間があります。漁港は見つくしてしまったので、とりあえず再びバスに乗って最寄りの清水駅へ行ってみてどうするか考えることにしました。(バスが近距離無料って素敵です。)

台中駅でもらった観光マップを見ながらどうするか考えますが、清水駅周辺にはこれといった見どころがないようですので、とりあえず列車に乗って移動します。ちょうど発車しようとしていた北行きの列車に乗って2駅、大甲駅(大甲火車站)で下車します。観光マップに「大甲鎮瀾宮」という寺院があったのでそこを見学しようと考えたのです。思い付きで行ってみたのですが、大変由緒がある寺院のようで、集団(町内会でしょうか?)で参拝する人たちなどもいてたいそうにぎわっていました。門前も露店などが出ていて楽しげで良いです。ここにも日本統治時代のデパートのらしき建物が残っていたりして、ノスタルジックな台湾の古い街を味わうことができます。

大甲鎮瀾宮

美しい儒教寺院です。

屋根の装飾も立派です。

日本統治時代の建物(だと思う)。

高美湿地へ戻る

清水駅から大甲駅まで戻らないといけないわけですから、帰りの列車の時刻は事前に調べておきました。概ね30分に1本くらいの間隔で運行しているようです。

再度高美湿地に戻ってきたのは夕刻前のちょうどいい時間です。潮もかなり引いてます。海岸から桟橋が伸びているのでそれを歩いて行きます。気温は10月とは言え高いのですが、結構風が強いです。よく見れば沿岸に風力発電用の風車が何基もたっていますので、常時そこそこの風が吹く地域だと思われます。

浜への桟橋。行く人と戻る人で結構混雑しています。

桟橋の先端まで行くと浜へ下りられるようになっていますので、靴を脱いで下りてみます。当然足は泥だらけになるので、足フキ用のタオルは必携です。浜に下りたら夕暮を待つのみです。結構な強風の中、良い写真が取れる時間を待ちます。

高美湿地の夕暮れ

高美湿地の夕暮れ

高美湿地の夕暮れ

高美湿地の夕暮れ

残念ながら風が強く、大潮で潮が引きすぎたこともあって、ウユニ塩湖のような状態にはなってくれませんでしたが、それでも十分綺麗な夕暮を堪能することができました。口コミによっては評価が低いものも多くみられますが、おそらく強風のせいか、あるいは干潮時間を考えずに行ったかのどちらかではないでしょうか。強風は予測できませんが干潮時間は正確に知ることができますので、行かれる場合は台湾気象局のHPでその日の干潮時と日没時間を調べておきましょう。

台中へ帰る

帰りは結構暗くなってしまいました。桟橋のたもとまで戻ってくると何やらシャトルバスらしきバスが見えます。近くのバス停まで送ってくれるのか?と思い適当に乗ってしまいましたが大失敗です。このバスは車で来る人用の手前の駐車場へ無料送迎(パークアンドライドというやつ)するバスで、到着した先は当然何もない駐車場(泣)。そこの係の人に一番近くのバス停を教えてもらって、20分かけて歩いて戻り何とか台中行きの最終バスに間に合いました。

なんとかたどり着いたバス停。最終バスに間に合いましたが、タクシー運転手が近づいてきて「No bus」と言って乗せようとする。どこの国もタクシー運転手には要注意。

夕食(名もなきベトナム料理屋)

晩御飯は今朝食べ損ねたベトナムメシ(バインミー)が心残りで、台湾に来ているのにベトナム料理屋へ行ってしまいました。ベトナム料理はライスペーパーに生野菜や肉料理を巻いて食べるのが定番ですので、当然そうやって食べていると店の人が嬉しそうに生野菜の追加を出してくれます。「この辺の人は生野菜食べないのよ~」的なことを言っているようです。たしかに中国人は生ものを食べませんが、私たちはありがたくいただきました。今日は長い一日でした。

牛肉の炒め物のようなもの。生野菜と一緒にライスペーパーにくるんで食べます。

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