2.大阪からシンガポールを経由してミャンマー第二の都市、マンダレーへ(0~1日目)

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0~1日目 マンダレーへ

関西空港へ

今回のバッグはバックパックが気分だと思いましたが、ツレはスーツケースです。

海外への旅の出発には、深夜便を利用することが多いです。会社での仕事を終えたら少しでも早く出発したいのと、出発の前にお酒をゆっくり楽しめるから。今回は関西空港を23:25に出発するシンガポール航空のSQ615便でシンガポールを経由してミャンマーのマンダレー空港へ向かいます。

台風の影響で遅延が続出していました。

ミャンマーへのアクセスは、東京からならANAがヤンゴンへの直行便を出していますが、私たちは地方在住なので東京経由は使いづらいし、ヤンゴンへは今回行かないので他のルートを検索します。元首都のヤンゴンへは様々な航空会社が便を出していますが、マンダレーへ行く航空会社はそれほど多くはありません。バンコク経由でバンコクエアウェイズかタイ・スマイル航空に乗り継ぐ方法と、シンガポールでシルクエア(シンガポール航空の子会社)に乗り継ぐかの2択でした。あと、タイ・エアアジアという選択肢もありますが、こちらはドンムアン空港からの発着で空港間の移動が必要なので却下。もう一つ中国東方航空という選択肢もあり、こちらは価格が安く魅力なのですが、中国国内で2~3回乗継が必要となり時間がかかりすぎるのでこれも却下です。今回はちょっとシンガポールにも立ち寄りたいということもあり、シンガポール航空に決定です。料金は一人89,010JPYで決して安くはなかったですが、トランジットプログラムとして空港内で使える50SGD(約4,000円)分のバウチャーがもらえました。

2人分で100SGD(約8,000円)。お土産購入に役立ちました。

シンガポール航空

シンガポール航空、いろいろな人が絶賛しているようです。機内は上品な香りがするという話をよく聞きますが、私はあまり感じませんでした。エコノミー席に座っている限りは他のエアラインとの違いはそれほど感じられませんが、乗客の皆さんはいたって上品です。中国のエアラインのような混沌さは微塵も感じられないのが、まあよかったところでしょうか。チャンギ空港で次のシルクエアーに乗り継ぐ際、シンガポール航空の便名で予約しているにも関わらず、ラウンジに入室させてくれなかったのがマイナスポイント。6時間程度のトランジットですが、早朝着なのでチャンギ空港のトランジットプログラムである市内ツアーにも参加できなかったし、ラウンジも使えないので時間を持て余しました。

また、チャンギ空港は各搭乗口にセキュリティチェックがあるので、時間がかかるし面倒だし、セキュリティの係の人がなんだか愛想がないので、そこも印象はマイナスです。総じてシンガポールの私の中の印象はあまりよくありません。

一風堂。シンガポールにもありました。

ツレ

空港内の飲食スペースの価格はピンキリ。

総じてインド系のお店は軽食などが安いです。

ヤンゴン空港経由マンダレー空港

シンガポール発マンダレー行きの便ですが、一度ヤンゴンの空港に降ります。いわゆる経由便になっているのですが、乗客は一度全員外に出されます。面倒です。ヤンゴン空港のターミナルビルは新しくてピカピカですが、無駄に広いです。

ヤンゴン空港ターミナルビル。発展著しミャンマーの玄関口だけあって、新しくてピカピカだが、何のためのスペースなのか意味不明なところ多し。卓球台でもおけば喜ばれるのではないでしょうか。

マンダレー空港から市内へ

マンダレー空港に到着です。市内へ移動する前にまず両替をしなくてはいけませんが、ミャンマーの地方都市では日本円はほぼ取り扱ってくれません。ミャンマーを旅行する際は米ドルの持参が必須です。今回は短期の旅行なのでSIMの購入はしませんでした(一応緊急用に全世界対応のSIMは持参)が、必要であれば両替と同じ空港の到着ロビーで購入できます。

空港から市内へのアクセスは、タクシーかミニバスに乗ることになります。このミニバスは旅行者向けのもののようで、チケット購入時に宿泊ホテルを伝えれば乗客のホテルを巡回してホテルの前で降ろしてくれます。ホテルを回る順序は運次第なので、運悪く一番最後になってしまうと相当時間がかかりそうです。私たちは2番目に降りることができたので1時間程度で到着したと思います。8,000MMK(ミャンマーチャット)=600円くらいでした。

バスのチケット。これに限らずミャンマーではチケット類のサイズが微妙に大きい。

最初の計画では、空港でタクシーと交渉してマンダレー市内へ行くまでのところにある「ウーベイン橋」に寄った後にホテルへ行こうと考えていたのですが、マンダレーの空港に着いた時にはすっかりそのことを忘れていて、ミニバスチケットを購入してしまいました。

マンダレーのホテル(Hotel Yadanarbon)

マンダレーはヤンゴンに次ぐ国内で2番目に大きな都市なので、ホテルはたくさんあります。「都市のホテルは駅前」と決めている私たちは、駅にほど近いホテルヤダナボン(Hotel Yadanarbon)を予約していました。agoda等の評判もよくほどほどに安い割には清潔そうだったのでここに決めたのですが、ホテルのスタッフの対応も大変よく、非常に満足できる宿でした。また付近では早朝から路上マーケットが開かれ、散歩がてらに歩いて回れば、初めて来た土地の雰囲気を知ることができます。朝食は最上階の半屋外スペースで提供され、見晴らしがよく気持ちがよいと聞いていましたが、私たちが宿泊したときは残念ながら工事中で、別の場所での提供となっていました。


ホテル ヤダナボン agoda提供

ホテル最上階からの眺め。雨季なので全体的に曇りがちで暗め。

ホテルの付近で開かれる路上マーケット。

花屋。仏様へのお供え用だろうか。

ウーベイン橋(U Bein Bridge)

ウーベイン橋はマンダレーの10km南にあり、チーク材を用いた木造橋としては最長最古の橋として知られるそうです。長さはおよそ1.2km。橋の向こう側には集落があり、地元の人と観光客がひっきりなしに橋を渡ってゆきます。地元の人は当然として、なぜ観光客がこれほど来るのかというと「ミャンマーで一番夕日が美しい」らしいのです。ホテルにチェックイン後、夕暮までにはまだ時間があるのでホテルのスタッフに「ウーベイン橋へ行きたいのだけどタクシーを呼んでくれない?」とお願いしてみました。いろいろ電話したりするけれどもなかなかタクシーが捕まらない様子。こういう時ビルマ人は大変親切です。電話で呼べないと悟ると、表に出て通りがかりの車と交渉してくれました。正規のタクシーではないけれども(そもそも正規のタクシーがあるのかも不明)、親切心とやさしさに心打たれました。

街中に設置された水がめ。喉が渇いた人のために住人が設置しているそうです。これもビルマ人のやさしさ。

ウーベイン橋の付近には布地の織物工房もあると聞いていたので、そちらへも行けるかと聞いてみましたが、時間的に無理そうだったので橋だけを見に行くことにしました。空港からタクシーで市内に向かえば途中下車して工房も見られたのにと思うと少し残念ですが仕方ありません。車は橋のたもとの駐車場で待っていてもらうことにして、橋を渡ります。

奥に見えるのがウーベイン橋。チーク材でできた最長最古の橋。

実はコンクリート製の部分もあります。

欄干のない橋を、地元の人や観光客に混じってかなりの人数のお坊さんが渡っています。この橋の向こうには僧院があって、今はどうやらお坊さんの自由時間のようです。橋に腰かけて携帯をいじったりしています。

ミャンマーのお坊さんの袈裟はあずき色。ラオスのオレンジ色もいいが、この色も渋くてかっこいい。

雨季のため雲が多くて夕日は望めそうにない。

雨季を選んできてしまったこともあり、ここに限らずきれいな夕日はあまり見られませんでした。残念ですが、織物の工房にも行けなかったし、また今度来るときに再訪することにしてマンダレー市内に戻ります。

漁をしているのでしょうか。水深はあまり深くないようです。

夕食(シャン料理店)

ビルマ料理は妙に脂っぽいカレーが主体で、何を食べてもおいしいアジアの中ではあまり評判はよろしくありません。そんなミャンマーでもシャン人が作るシャン料理はおいしいと聞き、帰りの車でシャン料理店の近くまで送ってもらいました。

ラショー・レイ・レストラン

シャン料理。あらかじめ料理してショーケースに陳列してある中からおかずをいくつか注文するスタイル。ご飯とスープがついてくる。

シャン人とはミャンマーの少数民族の中では多数派を占める人々で、シャンとはシャム(すなわちタイ)が変化したものらしく、タイ人と同じ民族だそうです。タイ国の北部地方(イサーン地方)の料理と共通点が多く、うま味を生かした繊細な味付けです。

ミャンマービール。ラオスのビアラオに負けず劣らずうまい。

ツレ
ツレ

ここは”あの店美味しかったなあ”と何度も思い出すほどのお店。

銀杏の炒め物や川魚の包み焼きなど、どこか懐かしいような美味しさ。

注文もおかずを適当に指せばいいので簡単。スタッフも感じいい。

トゥクトゥク(バイクタクシー)にラショーレイといえば解ってくれるので是非行ってみて。 あ-また食べたい!

 

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