2日目は高雄駅から台南へ日帰り旅行です。高雄から台南へは台湾の在来線である台鉄(臺鐵)で行くのが便利。早起きをして朝ご飯を済ませたら、台鉄高雄駅へ向かいます。
2日目午前① 朝食の後、高雄駅から台南へ
興隆居で朝食
さて2日目。参考にしたブログの方のスケジュールによると、今日は台南へ行く日です。すなおにその方のブログのスケジュールに従い、朝食はホテルの近所の「興隆居
湯包はその名の通りスープたっぷりの肉まんといった感じで、不用意に食べるとやけどします。朝から重たいかなとも思いましたが難なくペロリ。あと野菜を挟んだパイのようなものと豆漿(豆乳)もあわせて完食です。
高雄駅で切符を購入し台南へ
高雄から台南へは台湾新幹線で行くこともできるのですが、高雄、台南とも新幹線の駅は街中から離れた不便な場所にあるようなので、臺鐵(在来線)で行くのがよさそうです。所要時間は特急(自強)で40分弱、急行(莒光)でも50分程度なので、わざわざ高い新幹線に乗る必要はありません。切符は窓口でも買えるけど、自動販売機が空いていて便利。中国語の表示のままでもまあ何とか理解できます。ただ、座席指定を「電脳おまかせ」みたいなのを選択したら、2人分購入したのに席が離れ離れになってしまいました。並びの席がもうなかっただけかもしれませんし、35分くらいなのでまあOKです。
2日目午前② 台南をぶらぶら
台南駅に到着後、付近の地図をツーリストインフォメーションで入手してまずは徒歩で観光します。まずは一番近場にあった「天壇天公廟
天壇天公廟
「天壇」という名前ですが、北京の天壇を想像していくとがっかりします。こちらは普通のいわゆる中国式の儒教寺院で、観光客ではない一般の参拝者であふれています。儒教寺院にはいろいろ禁忌事項があるそうで、タブーをおかさないよう少し離れた場所から見学するよう努めます。ここにかかる扁額は、大きく「一」(漢数字の1)とだけ書かれた珍しいものだそうです。
台南氣象博物館
天壇天公廟のすぐそばに日本統治時代の気象台の測候所が「台南氣象博物館
林百貨店
旧測候所の付近はランナバウトになっており、その円環状の道路の周囲には古い建築がいくつか残っています。林百貨店
度小月
お昼が近くなったので、先ほどの林百貨店から少し先の「度小月担仔麺
2日目午後① 散策は迷走を始める
孔子廟
軽く食事をしたのち、特に行きたいところを定めていなかった私たちの散策は迷走を始めます。ひとまず近くにあった「孔子廟
Blue Printを探して
出発前に調べていた時に、台南に「Blue Print」という建築の展示があるという情報を得ていました。ブループリントとは日本語では「青焼図面」と言い、今でいうコピー機(当時はゼロックスとメーカー名で読んでいた)の精度が高くなかった時代、トレーシングペーパーに描いた図面と青焼用紙を重ね、光を当てて印画することでコピーをとっていた時代がありました。出来上がりの図面は、陽画の場合薄いブルーの下地に青色の線で表現されるのですが、もっと以前の陰画の時代は青色の下地に線が白く印書されるまさしくブループリントでした。それを実際の建築で表現したのもがあると聞き見て見たくなったのですが、付近をいくら探しても見つかりません。あきらめかけた時にふと目にしたのが、青色の壁が少し残る崩れかけた建物に「Blue Print」のネオン管が残る廃墟でした。よくよく調べるとこの、展示は建物の老朽化に伴い閉鎖されたとのこと。青色にペイントされた信号機の制御箱だけが当時の姿を残すだけになっていました。
このあたりはいわゆる「飲み屋街」のようで、夜になれば楽し気な街になりそうな感じがしましたが、日暮れはまだまだ先なので、次の目的地に向かうことにしました。
安平古堡・安平老街
「ブループリント」を見ることができなかった海安路から、何かと観光ができそうな「安平」へ行って見ることにし、タクシーに乗り込みます。とりあえずは主要な観光地であろうと思われる「安平古堡
安平古堡の見学後どうやって台南駅周辺に戻ろうか考えていたところ、バス停を発見。手書き尾時刻表を見ると結構頻繁にバスが出ているようなので、これに乗ることにして、港の方へ行って見たり老街をぶらぶらしたりして夕暮れ近くまで安平にいました。
2日目午後② すべては偶然に見つかる
バスの中からブループリント発見
バスはほぼ時刻通りやってきました。とりあえず乗り込んで台南駅方面へ向かいます。まだ高雄へ戻るには早いのでこの後どうするか考えながらバスの車窓から外を見ていた時に、何と、散々探していたブループリントがあるではないですか!!!次の停留所で慌てて降りて引き返します。ちょうど新光三越の向かい側あたりにそれはありました。もう取り壊されたとあきらめていたのに奇跡です。もともとの場所のは老朽化のために取り壊されてこちらに再建されたそうです。バスでなくタクシーで戻っていたならおそらく発見できなかったでしょう。
海安路
バスで台南駅周辺まで戻るはずが、ブループリントを見るために途中のバス停で降りてしまいました。タクシーで台南駅へ向かってもよかったのですが、先ほどブループリントを探し求めたあたり(海安路)の夕刻の様子が気になったので徒歩で再び海安路へ。このあたりは「海安路藝術街
上海華都小吃點心城
で、その海安路では夕食を食べずにタクシーに乗って台南駅方面に戻ってきました。なぜなら外国に来てまでこじゃれたカフェで夕食を食べる気にはならないし、かといってなんとなく大衆?居酒屋的な店に入る気にもならなかったから。結局今朝観光した旧測候所のあたりでタクシーを降り、飯屋を探していて目に入ったのが「上海華都小吃點心城
急行列車で高雄へ戻る
そんなこんなで結構よく歩きました。台南駅へ戻ったのは19時半頃。一番早い列車の切符を購入します。帰りは急行列車で50分かけて高雄へ戻りました。
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