4.プレアヴィヒアとサンボープレイクックの2つの遺跡を1日で巡る(3日目)

2017年12月|カンボジアとラオス両方の遺跡を見に行くついでにシーパンドンでまったり
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3日目

プレアヴィヒア遺跡

今回のカンボジア訪問の主目的である「プレアヴィヒア遺跡」と「サンボ―プレイクック遺跡」へのツアーです。ほんとはそれぞれ1日ずつかけて行こうと思ったこともあった(というかそれが普通)のですが、アンコール遺跡も再度見たいとの思いもあったときに、1日で両方見て回る効率的かつ変態的なツアーを発見し、ついつい予約してしまったのです。なぜ変態的かというと、2つの遺跡はシェムリアプの街からそれぞれ反対の方向にあり、それぞれ片道3時間以上かかるからです。昨日、タクシーのドライバーが「明日はどこへ行くのか?」と勧誘を兼ねて声をかけてきたとき、2つの遺跡に行くといったら「正気かお前?」という反応をされたくらいなので、普通の人はそんなことはしないでしょう。

VELTRA

ピックアップは朝5時半。当然ホテルの朝食は食べられません。周囲はまだ暗い中ホテルを出発し、おそらく9時頃にはプレアヴィヒア遺跡のふもとに到着したと思います。ここからはツアー車は上がれないので、4WDを雇って乗り換えます。バイクの方が安かったのですが、なにせ相当寒かったので4WDのキャビンの中に入り込みます。本当はピックアップ車の荷台の座席に座るのですが、無理言ってキャビンに割り込みました。

出発は夜明け前

ここはタイ国との国境がすぐそばにあり、ここが世界遺産に認定されたときにタイ国が領有を主張して一時期交戦があったところです。以前は外務省の海外安全情報ページに「渡航の是非を検討してください(現在の表現は「渡航をやめてください」)」(濃いオレンジ色)と書かれていた場所でもありますが、現在は比較的安定しているようで普通に「十分注意してください」(黄色)になっています。昔はタイ国側からも上がれたようですが、現在は封鎖され軍隊が常駐して警備しています。(以前は国境を警備する兵隊さんに、差し入れとしてタバコとかお菓子とかをもっていくのが習わしだったのですが、現在はそんなことは要求されませんでした。)

山上の駐車場。ここまでは曲がりくねった急坂なので、4WD車かバイクしか上がってこれない。

一旦上まで4WD車で上がって坂を下ってくると、タイ国側に向けてこんな看板がある。この後ろ側にタイ国との国境がある。実はタイ国側からの方がアクセスは良いらしい。

この遺跡は山の頂のてっぺんにあり、晴れていれば眼下にジャングルが見渡せるのですが、この日は(早朝だから?)ガスがかかっており、それほどの絶景は望めなかったのが残念です。

ガスがかかっていて下界の絶景が見られず残念。繰る時間帯が早すぎたのかもしれません。

なんとも言えない静寂感。

どの建物もひっそりと建っています。

詫び寂び感たっぷりの風景

サンボープレイクック遺跡

プレアヴィヒア遺跡の見学を終わるころには陽がさしてきて暖かくなってきました。ここからサンボ―プレイクック遺跡へ移動です。途中の国道沿いの食堂で食事休憩をとりながらツアー車はひた走ります。

 

サンボープレイクックは2017年に世界遺産登録されたばかりの遺跡です。シェムリアプとプノンペンの中間にあり、どちらからもアクセス可能ですが車で3時間以上かかるため、ほんとど観光客がおらずゆっくりと見学ができます。遺跡に行く途中に中田厚仁さんを偲んで建てられた『アツ小学校・中学校』があるので時間があれば訪問するのもよいでしょう。(私たちは弾丸ツアーなので不可能でしたが。)

入り口でチケットを購入します。特にゲートやチケットチェックもなく黙って入ってもだれも何も言わなさそうな雰囲気ですが、私たちはガイドがついていたのできちんとチケットを購入しました。

廃墟感は今までで随一。天候がよくないのでなおさらそう感じる。

サンボープレイクック遺跡の成立は7世紀、アンコール遺跡群の400年以上前だということです。アンコール遺跡群のヒンドゥー寺院や仏教寺院に見られる伽藍はなく(あったのが崩れてしまったのかもしれませんが)、煉瓦造の八角形の建物などがポツポツと点在しているだけです。先ほども書きましたがほとんど観光客はおらず、地元の方たちが花を供えたりお祈りをしたりする、現役の信仰対象と存在してる感じがありました。アンコールワットにも僧侶がいたりするのですが、観光客の喧騒の中で見るとなんとなく嘘くさく見えてしまう(私の信仰のなさ故ですが)のがここでは感じられません。ここはおすすめの場所です。弾丸で来てしまったことを少し後悔してしまいました。

なぜか六角形の建物が多い。

この遺跡では比較的大きな建物。

こうなる前に何とかならなかったのだろうか。

魔界への入り口か。

まだ信仰は生きているようです。

何かの撮影でしょうか。

夕食

シェムリアプに戻ってきたのは19時過ぎ、実に14時間のツアーでした。夕食時にはいつもこんな感じで疲れてしまっており、食事を適当に済ませてしまうことが少なくありません。カンボジアに来ているとはいっても、シェムリアプの街中では西洋化されてしまっており、ここでないと食べられないというものは少ないと感じてしまっているせいでしょうか。他の旅行者のように食にそれほど情熱をかけていないことに、後にこうやって旅を振り返ると、気づきます。

で、この晩は、またしてもホテル近くのシヴォタ通りに面した「カンボジアンBBQ」のお店。野菜を食べたかったこともあり、店先で客引き(日本の繁華街の居酒屋などと同じ感じ)をしていたのに乗っかったのです。BBQと言っても、日本でいうジンギスカン鍋のような食べ方(鍋はアルミ製のペロいやつですが)で、以前ルアンパバーン(ラオス)で食べた「ラオシャンBBQ」と同じスタイルです。どちらかが真似したのだと思いますが、おそらくカンボジアンBBQが後発でしょう。こぎれいな3階建ての店でエアコンも効いていてそこそこおいしかったと記憶しています。

カンボジアンBBQ。後日同じようなメニュをラオスで食べることになる。

 

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