2.中国東方航空で関西空港から昆明へ(1日目)

2019年12月│中国 雲南省昆明から世界遺産の麗江へ
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年末の旅行先を探している時に見つけた関西空港発昆明行の中国東方航空直行便。現時点ではデイリー(毎日)の運行ではないものの、昆明への直行便ができたことは中国西域やインドシナへのアクセスが格段に良くなり嬉しいことではあります。以前、スリランカへ行くときに上海経由、南充経由でたどり着いたことを考えると、中国東方航空も昔の悪いイメージは既になく、飛行機も新しく快適そのものでした。

1日目(午前)

関西空港から中国昆明長水空港へ

今回の昆明行の出発時刻は8:50。普通に考えると朝はゆっくりできそうなスケジュールですが、2時間前の空港到着を必須としている私は5:30分大阪駅前発の空港バスになんとしても乗りたい。ということは4時半起床なので、前の夜1時過ぎまで年賀状の準備などをしていたこともあり、3時間程度の睡眠です。ツレは全く寝ていないようでした。バスの中では当然爆睡。10分程度で到着したような気がしますが、いつも通り所要時間は1時間でした。

中国東方航空は「スカイチーム」メンバーの航空会社なので、今回は航空会社のラウンジは使えず、素直に出発ロビーに向かいますが、今回の搭乗口は112番。なんと関西空港では初めてのバスラウンジからの出発です。

通常のる連絡列車ののりばの脇からバスラウンジまでは歩いて向かいます。バスラウンジには喫煙室はない。というか制限エリア全域から喫煙室がなくなってしまったのかも。

しかしバスラウンジ周辺には喫煙室がありませんので、一度イミグレーション出口の方へ向かってみるも、以前喫煙スペースがあったところでも発見できず。なので禁煙ガムを噛んでしばらく辛抱することにします。そうしているうちに搭乗開始となり、バスに詰め込まれてターミナルビルから離れた場所に沖止めされている飛行機に向かいます。機材は比較的新しい機体(B737-800)で安心感はありますが、相変わらず個人座席のモニタはありません。機内食もまあまあのお味。私が選んだシーフードヌードルは小エビが2つほど入ったソース焼きそばでした。

関西空港は快晴。旅立ち日和です。

非常時の説明は天井から降りてくるモニタにて。個人用モニタはありません。

機内食のシーフードヌードル。日本で調製したもののようです。まずくはないがうまくもない。

1日目(午後)

昆明長水空港から昆明駅へ

ほぼ時間通りに昆明長水空港に到着しました。まずは中国元を入手するためにATMを探しますが見つからず、表示が出ていた外貨両替所へ。とりあえず2万円を両替しようと差し出しますが、あまりのレートの悪さに怖気づいて1万円を取り戻します。コミッション(手数料)はどれだけ両替しても60元(!)かかるので、「もっと両替しろ。何日いるんだ。これでは足りないぞ」という係員を無視して1万円だけ両替します。1JPY=0.057392CNY。1万円が手数料を引かれて514元程度にしかなりませんでした。1CNY=19.5JPY。今回も日本円の弱さを感じる旅の始まりです。毎回最初の空港での両替価格でその時の物価を換算する目安にするのですが、今回はざっくり1元=20円。昔は1元=14円くらいだったこともあるのに、、、、。

ここから市街地へは地下鉄を利用するのが運賃も安くリーズナブルなのだけれど、今回は事前にTrip.comで予約した列車のチケットを引き換えに行きたかったのでとりあえず空港バスで昆明駅へ向かいます。バス運賃は25元。地下鉄だと場所にもよるが6元から8元くらいです。空港バスは市内各所に向かう便がありますが、昆明駅に向かうには駅前に直接行く便と、駅付近の錦江飯店へ行くものと2種類ありました。

昆明駅の駅前の広場。ここに入るには持ち物検査を受けなければならない。

駅の建物は近代的なものばかりで綺麗です。切符の窓口はいろんな場所に分散して分かりづらいですが、予約した切符を受け取るのは駅舎に向かって左側の售票处2の中にある「取票」の窓口でした。

駅舎に向かって左側の售票处2(東)の建物。ここは当日発売の切符を扱っていないようで、人は少なめ。

ホテルにチェックイン

無事に明日の列車のチケットを入手できたので、地下鉄に乗ってホテル近くの駅まで移動します。ホテルは最近できたばかりの地下鉄の近くで非常に便利なのですが、鉄道の昆明駅から地下鉄の昆明火車站駅までは非常に遠くて不便なので、ひとつ先の環城南路(环城南路)駅へ向かいますが、路上に色々露店が出ていて歩いていて飽きません。ムスリムのおじさんが羊肉の串焼きを売っていたので途中で買い食い。5本で10元でした。

ムスリムのおっちゃんが路上で焼く炭火焼の羊肉串焼き。香辛料たっぷりでうまい。

これで10元(約200円弱)。昔に比べれば高くなった気がする。

ホテルは環城南路(环城南路)駅から徒歩5分くらいのところにあるムーン&カリス (Moon&Chalice)。付近は昆明の老街ということですが、新しく作られた雰囲気のする街の中にあります。ただホテルの建物は古い3階建ての西洋建築をリノベーションしたような作りで、設備、内装はまだ新しく、床暖房が完備されており、3つ星クラスにしてはかなり良い部類ではないでしょうか。しかもスタッフは皆親切です。

前の通りからホテルのエントランスを見る。「對月樓」というのが中国表記のホテル名らしい。

部屋は広くはないが機能的な作り。暖房はこの地方ではあまり使うことはないのかもしれないが、床暖房が完備されていた。

大理ビールは免費(無料)。ただし冷えていない。

実はこのホテルを選択したのは、ツレが楽しみにしていた「雲南映像」というショウを上演する劇場がすぐそばにあったから。しかしホテルのフロントではタクシーで20分から30分かかると言われ、「???」と思ってその劇場まで当日券を求めに歩いていったところ、なんと劇場移転のお知らせらしき貼り紙が、、、。この日はここからあるかないかわからない当日券を求めてタクシーで移動する気にはならず、麗江から戻ってきた際にホテルにチケット入手をお願いして見に行くことにしました。

劇場移転のお知らせらしき貼り紙。ちょうど4日前に移転したようだ。

この劇場でやってるはずだった「雲南映像」ショウ。中国のトップの舞踏家である楊麗萍のダンスで有名。

付近を散歩&夕食

この日はショウを見ることができなくなったので、とりあえず夕食を食べる場所を探しがてら付近を散歩してみることにして、翠湖という池?がある北へ歩いてみます。この池の北側には雲南大学なんかもあって、カフェや飲食店も色々あるらしいとのこと。ただ歩いてていもそんなに賑やかな場所でもないし、レストランが密集しているふうでもない。疲れてきたし、たまたま見つけた「红豆园(文林街店)」というお店に入ってみました。なんてことはない普通の中華レストランだと思って入ったのだけど、なかなか「当たり」のお店でした。美味しい上に安いし、量が多い。量が多いのは中華料理では基本なので多少残すことはやむなしだけども、胃の容量には制限があっていろいろ注文できないのがつらいところです。雲南省の料理は辛いものが多いと聞いていましたが、ここの料理は唐辛子の辛さはほどほどで、旨みが効いた日本人には食べやすい料理だと思います。ここが白族の民族料理の店なのかどうかは不明ですが、料理店で普通に○○族料理というのがあるあたりは、少数民族文化(という言い方は本来適正ではないようだが、中国語でもそう言っているので、、、)の宝庫である雲南省ならではだなと感じます。

ペイ族(白族)の料理らしい揚げた魚の砂鍋料理。砂鍋とは土鍋のことだけど、ここではすき焼き鍋っぽい鉄鍋だった。スープは薄味だが、辛いタレにつけて食べるとうまい。50元弱。

そら豆とカッテージチーズのようなものの炒め物。30元くらい?。

牛肉と香菜(シャンツァイ、パクチー)の炒め物。40元くらいだったか。

豆腐のスープ。美味しいんだけど注文しすぎでかなり残してしまった。18元。

お店外観。1階だけ見るとしょぼいけどちゃんと2階に客席があります。

結構いろいろ頼んでビールも飲んで2人で150元弱だったので3000円もしません。昆明市内にいくつかお店があります。安くて美味しいものを食べたい際にはおすすめです。(実際、麗江から帰ってきた時も2日連続で通いました。(笑))

红豆园(文林街店) (昆明) の口コミ27件 - トリップアドバイザー
红豆园(文林街店)(昆明)に行くならトリップアドバイザーで口コミ、地図や写真を事前にチェック!红豆园(文林街店)は昆明で26位(660件中)、4点の評価を受けています。

ちょっと珈琲ブレイク

雲南省は「普洱(プーアール)」という都市があることからもわかるようにプーアール茶の産地です。最近は紅茶の生産にも力を入れているお茶どころ。福建省は烏龍茶、雲南省は普洱茶というところでしょうか。でも最近雲南ではコーヒーの生産にも力を入れているようで「雲南小粒珈琲」という銘柄で販売されています。食後にコーヒーが飲みたいというツレのご要望に応じ、雲南のスターバックスとも言うべき(?ウソです)「MAAN COFFEE」に行ってみました。
MAANは漢字ではおそらく「慢」で、「ゆっくり」という意味だと思います(たぶん)。そこでアメリカーノを2杯注文したつもりが席に届いたのは(2人なのに)1杯のカプチーノ。「なんで?」と思いますが、お腹もいっぱいなので1杯のカプチーノを2人ですすります。なんだか日本人、貧乏たれみたいで恥ずかしい。(実際、お金持ちではないのでそう思われても平気なのですが、、、。)

MAANN COFFEE。スターバックスと違うのは立派な厨房があること。普通にご飯も食べられるのだと思う。

注文するとこんなぬいぐるみを渡される。こいつが鳴ったら取りに行くのかと思ったら、これを置いてある席に注文の品を持ってきてくれる仕組み。

スターバックスも付近にあります。

 

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