4.車をチャーターしてマンダレー近郊を観光(3日目)

2019年05月|大型連休はバンコクからミャンマーへ
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さて、今日は終日マンダレー近郊の観光に充てることにしていました。マンダレー市内では旧王宮はまだ見ていないのですが、単にだだっ広いだけと言いう評価もあり別に見なくてもいいやという気分。なので近郊の観光地を車をチャーターしてぐるりと見て回るつもりです。

マンダレー近郊の観光地

マンダレー近郊で見るべき場所はいくつかありますが、距離と移動手段の関係ですべてを見て回ることは不可能そうで、その中からいくつかを選択して観光することになります。

アマラプラ

「地球の歩き方」によると、マンダレーの南約11kmにあり、観光のメインは「ウー・ベインブリッジ」。さびれた王宮から運び出した建材(チーク)を使って架けた全長1.2kmの木造の橋。160年前の橋はタウンタマン湖を渡るための橋として、今でも現役で使用されている。世界最古のチーク材の橋らしい。また夕陽の名所としても有名。実は昨年バガンに行く際にマンダレーに立ち寄った際に、夕暮時に一度来たことがあるが、それ以外にも絹織物の工場など見ておきたい場所がいくつかある。

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インワ

アマラプラからさらに南、エーヤワディー川に合流するミンッゲー川をボートで渡った先にある古い都。1300年代にはシャン族の都となって以降、ビルマ族の都だったこともあるらしい。途中モン族の侵攻で破壊されたりもしたが、1800年代の地震で壊滅的に破壊され、アマラプラへ遷都する。現在はのんびりとした田舎町の中に遺跡が残っている。

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ザガイン

ミャンマーの行政区画は7つのregion(地方域、管区)と7つのstate(州)に分かれ、マンダレーは「マンダレー地方域」に属するがエーヤワディー川から西は「ザガイン地方域」となる。そのザガインにある「ザガインヒル」には150以上の仏塔と僧院が点在している。

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ミングォン

マンダレーからエーヤワディー川の対岸10kmほど上流にある過去の王都。1日1便のボートで渡河する必要があり交通の便は良くないが、見どころは1ヶ所に集中しているらしいので観光はしやすそう。

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ミングォンだけは方角が反対なのであきらめるとして、残りは1日車をチャーターすれば行けそうです。実際そのコースの1日ツアーも催行されているのでそれを利用する手もあるのですが、プライベートツアーであっても時間に追われる気がしてあまり好きではないので、ホテルでカーチャーターのアレンジをしてもらうことにしました。ところが、行きたいところをこちらから示したところ、FIXの観光コースがあるのでそれにしておきなさいとのこと。行きたいところは全部行けるので、時間の制約がないことだけを確認してそれに乗っかることにしました。ツアーよりも(多分)安いし、何より観光ガイドなしなので気楽です。

マンダレー近郊1日観光 カーチャーター10時間 35USD

3日目午前

ホテルで朝食

ザ ホームホテルの朝食は8階のレストランで食べます。私たちの部屋がある5階でエレベータを待ちますがなかなか来ないので階段を上がったところ、6階から上はなんとまだ工事中でした。なんとも大胆な営業スタイルです。

6階、7階は絶賛工事中。

アジアの田舎町のホテルの朝食で一番恐れているのは、中国人客と一緒になることであるのは万国共通の意見だと思います。私は中国人を含む華人にまったく偏見はないのですが、団体客は賑やかすぎる。しかし昔日本人がどこにでもいたように、現在は中国人客のいない観光地はありません。今回もそうでした。残念。。。出遅れてしまったこともあり、残り少なくなった料理を細々とかき集めて食べました。味は悪くなかったです。

観光に出発 - マハムニ・パゴダ

約束の8時少し前にロビーに降りていくと、ホテルのスタッフが私たちが車をチャーターしたことをちゃんと了解していて、ドライバーに引き合わせてくれます。どの車かまごつくことなく出発できました。朝食の残念さを払拭する見事なオペレーションです。昨日のホテルフロントとの打ち合わせでは、アマラプラ→ザガインヒル(車で登る)→インワ→再度アマラプラでサンセットということだったのですが、出発して間もなく車は大きな駐車場に入ります。「マハムニ・パゴダ」のようです。伝えた予定には入れていなかったので「何で?」と思いましたが、結果としては行っておいて良かったです。ここはマンダレー最大の仏塔(パゴダ ビルマ語ではパヤー)で、本尊は高さ4mの大きな座像です。この仏像を見ることができるのは男性だけで、女性は外のモニター(仏像が写っている)を見ながら拝みます。さらには仏像に近づけるのは仏像に貼る金箔を買った人だけで、私は買わずに入ろうとしましたが入り口で追い返されました。

マハムニ・パゴダ(パヤー)

仏さまは金箔を貼られすぎて原型がどんなんだったかわからないくらい。

あそこに近づけるのは金箔を購入した人のみ。金箔がいくらするのかは知らない。

思い思いに祈る人々。中にはう○こ座りの人もいるがいいのか?と思うがまあいいのだろう。ミャンマー人は正座ができないようで、男性でも女性のように斜めに崩した座り方をしている人が多い。

仏像の四方それぞれにモニターを備えたお参りポイントがあって、女性たちはそこでお祈りをする。

表では飲み水の水瓶に水を補充している人が。これも功徳の1つとなる。

マハムニ・パゴダ 拝観料 1,000MMK(1人)

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アマラプラ - マハーガンダーヨン僧院

ここは国内最高位の僧院とのことで、全国から僧侶が集まって修行生活をしている場所です。毎朝10時半頃に僧侶が一斉に食事に集まる光景を見ることができることから、その時間帯には大勢の見学者(観光客)が集まります。皆さん大型バスで乗り付けるようで随分手前の駐車場から歩いていましたが、私たちは自家用車なのでドライバーがそぐ傍に車を乗りつけてくれました。僧侶が食堂に向かう沿道には既にロープが張られています。この通りを僧侶たちが各自の鉢をもって集まってくるようです。

こんな感じで観光客はロープで規制されている。僧侶やボランティアらしき人がルールを説明しているが、知らんぷりの人も。

まずは小さなお坊さんから。

皆足早に通り過ぎてゆきます。托鉢に回っているということではなさそうです。

 

そのうち小さな子供のお坊さんの列が食堂へ向かい始めました。皆それぞれの器(鉢)を抱えていますが、托鉢ではないような感じです。しかし観光客たちはお構いなしに鉢の上に食べ物やお菓子、それが尽きるとお金などを放り投げてゆきます。なんだか不躾な感じがします。以前ラオスで見た僧侶の托鉢では、信者は僧侶の下に跪いて喜捨をしていたのを思い出します。そもそもこれは托鉢ではないように思いますし。。。

内心、観光客のことをどう思っているのでしょうか。

僧侶の持ち物。鉢(応量器)とカップ。腕には意外とカラフルな布。

無言の列が続きます。

食堂に入ると袈裟の形を変えるようです。行列の時は両腕を衣に包んでいましたが、食事の時は片方の方を出す標準スタイルになるようです。

食事風景をこっそり撮らさせていただきました。皆無言で食事します。

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アマラプラの観光は一旦ここで終わりますが、夕方再度夕陽を見るために戻ってきます。後はシルクの織物工房を見学して次のエリアへ向かいますが、手織りのシルクとかは女性の好物なのでここでツレが捕まってしまいます。機織の実演見学の後のお約束のショッピングコーナーでいくらか散財します。

複雑な模様を手で織り込んでゆきます。

こちらのお姉さんはスマホ見ながらさぼり中。

ザガインヒル

アマラプラを一旦後にして、エーヤワディー川を渡りザガインヒルへ向かいます。昨日のマンダレーヒルで懲りたので上まで車で上がってもらいます。と言ってもマンダレーヒル自体は丘に仏塔が点在する景色を見るだけで、たいして面白いものはありませんでした。

エーヤワディー川手前からザガイン方面を見る。

ザガインヒルの仏塔。

ザガインヒルからの景色。

にゃ?

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U Min Thonze Caves

私が持って行った2017~2018年版の地球の歩き方には掲載されていませんでしたが、TripAdvisorではザガインで1位の観光地だそうです。仏像がずらりと並んだ様は写真映えするすることは確かです。最近急に観光客に人気が出始めたのでしょうか。門の改装工事のようなことをやっていて、景気はよさそうでした。

工事中の門をくぐって入場する。やや危険な感じはします。

アーチ状の建物(CAVE?)の中に仏さまがずらりと並んでいます。どこからでも入れそうな意匠ですが、実は両端からしか出入りできません。

中はこんな感じ。表は直射日光で地面が熱く歩けない(当然裸足です)ので、中を通りましょう。

この付近には旧日本帝国軍兵の慰霊碑があるそうですが、ドライバーが案内しなかったし、特にリクエストもしなかったのでスルーしました。現在インド領内であるインパールまで行軍する途中で、ここザガインも通過したとのことらしいです。
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3日目午後

渡し船に乗ってインワへ

ザガインを出発して次はインワに向かいます。お昼ごろになれば観光客用レストランに連れていかれるものと思っていたのですが、ドライバーは昼飯について何も触れず黙々と運転しています。腹が減ったらどこかで勝手に食えということでしょうか。インワの渡し船乗り場に着いたのは12時半くらい。ドライバーが「ここで待っているから行ってこい」と促すので、チケットを買ってボートに乗り込みます。乗り込んで5分くらいで船頭がやってきて、エンジンをかけてスタートです。

ボートのチケット売り場。代金は1人1,500MMK。

ボートにはバイクもお坊さんも乗ります。

船頭さんは足で舵を操りながら、川底にあたらないよう右手でスクリューを上げ下げしています。

向こう岸まで5分程度のショートトリップです。向こう岸に着くと帰り便に乗る人がわらわら集まってきます。

インワへの渡し船 1,500MMK/人

馬車をチャーターしてインワ観光

インワでは馬車を雇って観光するのが一般的なようです。ボートを降りるとすぐ馬車の乗り場があり、売り込みが始まります。と言っても定額料金とコースが決まっているようなので、どれを選んでも同じでしょう。一応金額と所要時間を確認して馬車に乗り込みます。

こういう馬車です。御者とあと2人乗れるようです。スペース的には4人乗れそうですが、馬がかわいそうです。

最初のうちは舗装されたきれいな道ですがすぐにガタゴト道になるので、乗り心地は決して良いとは言えません。炎天下の中ですが、のんびりとガタゴト道を楽しみます。馬車ツアーの所要時間はおよそ2時間。途中いくつかの遺跡では馬車を降りて見学をします。馬車チャーター代金は10,000MMKなので決して高くはありませんが、この他に「インワ入域料」が1人10,000MMK必要です。馬車の人は入域料について何も言わなかったのですが、いくつかの遺跡にはチェックポイントがあり、そこでチケットがチェックされる仕組みになっています。

インワ 馬車チャーター 10,000MMK/台
インワ入域料 10,000MMK/人 5日間有効

インワ入域料10,000MMK(entrance fee)のチケット。5日間有効らしいが、5日もここにいる人は少ないと思われる。

今回お世話になったお馬さん。小型だが結構力強く馬車を引きます。

馬車をチャーターするにあたって特にツアーコースの交渉はしませんでしたが、お決まりのコースがあるのだと思います。それほどたくさん見どころがあるわけではないので、御者にお任せでガイドブックに載っているところへはきちんと案内してくれました。ただ、とにかく地面(床)が熱いので覚悟が必要です。このツアーに参加すれば水虫くらいは治ると思います。

インワ馬車ツアーの見学地のメイン。マハーアウンミェ僧院。

2時間の馬車観光が終わった時点で既に午後3時前でしたが、昼飯を食べていなかったので腹ペコです。喉もカラカラだったので、馬車ツアー終点の付近にあったレストランに入り、まずはビールで喉を潤しました。もともとうまいミャンマービールですが、この時飲んだよく冷えたのは最高の1杯でした。料理の方は何を食べたか忘れる程度のおいしさでしたが、ビールのうまさの記憶は鮮烈に残っています。

この時飲んだミャンマービールはこの旅で一番だったかも。

ビールを注文するとついてくるらしい、このかき餅的なヤツも塩味が効いておいしかった。

インワのレストランで昼食 18,000MMK(2人分 ビール大小各1本共)
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再びアマラプラへ戻ってウーベイン橋で夕陽鑑賞

これで一通り観光コースは回りましたので、あとは最初に訪れたアマラプラに再び戻って「ウーベイン橋」で夕陽を見ます。しかしウーベイン橋の付近で降りた時には夕暮までまだ1時間半くらいありそうだったので、付近を散策して時間をつぶします。

つぶつぶ恐怖症の人にはちょっとつらいパゴダ。つぶつぶの1つ1つに仏さまがいらっしゃる。

この辺にちょっとしゃれたお土産物屋があるとの情報があったので、探し回ったのですが見つけられませんでした。まだ日暮れまで時間があるので、ウーベイン橋の向こう側にも仏塔があるのでそれを見に橋を渡るというのもアリだったのですが、1日観光をして結構疲れてしまったので、橋の途中の休憩所に腰かけて日が暮れるのを待つことにしました。実際にはほとんど車や馬車の中にいたのですが、、、。

日が暮れてきました。

乾季のため水辺が遠く、思ったような景色にならないようです。

湖に水が張っていればたいそうきれいかもしれない。

少しだけ水辺を見つけて撮ってみる。

昨日同様地平線のあたりはガスがかかっていてきれいなサンセットは見られそうにないので、明るいうちにマンダレーへ戻ることにします。1日35ドルで車をチャーターした価値は十分ありました。当初は行く先々でタクシーやトゥクトゥクを捕まえようと思っていたのですが、もしそうしていたらこれだけを1日で回ることはできなかったでしょう。ドライバーさんにもチップをはずむことにします。

マンダレーに戻って夕食

車でホテルまで送ってもらい今日のツアーは解散です。ドライバーさんにチップを渡してお別れします。実は今日のツアー中、ドライバーさんが何も言わずに道端に車を止めて「降りろ」ということを言うので、何もわからずドアを開けたところ、後ろから来たピックアップ(乗合バス)がドアの端をかすめて走り去ったのです。たいした接触ではなかったのですが、ドアの端が少し歪んだように曲がってしまいました。私がドアを開けたせいではあるのですが、ドライバーさんは特に咎めることはしませんでした。ただ、少し悲しそうな顔はしていましたが、、、。そんなこともあって、多めのチップを渡しました。せめてもの罪(ではないが)滅ぼしのつもりです。

夕食はトリップアドバイザーの書き込みを見て、比較的ホテルから近い「Shan Ma Ma」に行って見ようと歩いて出かけましたが、残念ながら定休日だったのか移転したのか見つけることができませんでした。安くておいしいシャン料理を期待していただけに残念です。

仕方がないのでホテルの近くで昨日見つけていた地元の店っぽいところに入店しました。そこそこにぎわっているし、英語メニュもあったのでオーダーは普通にできます。揚げ物や炒め物のメニュが中心で、レストランというより居酒屋と行った方がしっくりきます。ここでもミャンマービールを飲みながら今日一日の振り返りをし、明日の計画を立てるのでした(と言っても明日は移動日なので何も計画することはないのですが。)

こんな感じのお店。店の名前は不明。私はこういう雰囲気に妙になごむのですが、ツレは「一緒にするな」と申しておりました。

ポークカツ、鰻炒め、空心菜炒め。料理の青物には茶葉が使われている。

ミャンマー産の黒ビールもありました。ちゃんとしたスタウトビールです。このBLACK SHIELDというブランドの看板はあちこちで見かけました。

明日は朝からバスでインレー湖方面へ移動です。一応所要6時間となっていましたが、油断はできません。今日は明日朝のバスターミナルへのタクシーを予約して荷物をまとめることにします。

ツレ
ツレ

地元の人で賑わっていて、料理も美味しかった。

お店の人も外国人に慣れた様子だったので、お勧め。

ミャンマーの人も最近はこんな風にお酒を飲むのですね~

 

夕食 14,000MMK ビール3本込み(ホテル近くの居酒屋)

 

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