3.タシュケントからサマルカンドへ―アフラシャブ号(2日目)

2016年07月|12日間の休暇がもらえたのでウズベキスタンに一人旅
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1日目は大阪からの移動だけで終わってしまいましたが、2日目も移動から始まります。まずは首都タシュケントから列車でサマルカンドへ向かうために7時に出発です。

2日目(タシュケントからサマルカンドへ)

ウズベキスタンホテルの周囲を散歩

ウズベキスタンでの最初の朝は意外と早く目が覚めました。ホテルの部屋の窓から見ると、ちょうど太陽が昇ってくるところでした。ピックアップの約束の7時まではまだ時間があるので、手早くシャワーを浴びてホテルの周囲を散歩します。と言ってもそれほど時間があるわけではないので、ホテルの周囲を一周する程度です。

ウズベキスタンホテルから見る朝日。

 

ホテルの周囲は整然と区画されています。朝が早いせいで人はあまりいません。

アフラシャブ号でサマルカンドへ

朝7時ちょうどに昨日のドライバーが来てくれました。ここから車で15分程度のタシュケント駅まで送ってもらいます。ホテルの朝食は7時からなので食べることができませんので、昨日ドライバーが「ボックスミールを頼んでおいてやる」と言ってくれていましたんでお任せしておきました。が、フロントデスクでは「そんなこと聞いていない」と冷たくあしらわれます。そしたらドライバーが「ちょっと待て」と言ってレストランに入って行って、おそらく自分で適当に作ったサンドイッチと果物を持たせてくれました。なかなかいいやつです。しかも結構男前。車の中で聞けば、美人が多いという噂のベラルーシの人だとのこと。ソ連時代にウクライナで起こった例の事故のため移住したのだとか。福島のことも随分気にしていました。

ウズベキスタンの列車の切符。ウズベク語は現在はラテン文字になっているが、切符はキリル文字のまま。何が書いてあるのかさっぱりわからない。

ウズベキスタンでは空港や駅での写真撮影は禁止されています。特に地下鉄駅は厳しいようです。ドライバーに写真を撮るなよと念を押され駅に入りました。しかし乗り物好きとしては列車を見て写真を撮らないわけにはいかず、かといって旅の序盤で拘束されてしまうことも避けたいので、駅員に恐る恐る「列車の写真を撮ってもいいか?」と聞くと、あっさりOKとのこと。実はそれほど厳しく取り締まっているわけではないのかもしれません。(地下鉄は除く。後日地下鉄入り口で持ち物検査をされた際、絶対に写真をとるなと注意されました。)

アフラシャブ号。タシュケントからサマルカンドの350kmを2時間で結ぶ。

そのアフラシャブ号ですが、近代的な高速列車で乗り心地は最高。日本の新幹線のように全車にモータがないせいでとても静かで揺れもありません。しかもお茶とボックスミールのサービスもあります。

エコノミ車両とVIP車両の中間。私はエコノミです。

車内の雰囲気。車両はっスペイン製なのでヨーロッパな感じもします。

お茶とボックスミールが提供されます。奥のビニル袋はドライバーさんが作ってくれたサンドイッチと果物。

こんな風な荒れ地を延々と走ります。

この列車乗り心地はいいのですが、車窓の風景はずっと荒れ地ばかりで変化がありません。しかし気分はアゲアゲなのでサマルカンドまでの2時間、退屈することはありませんでした。

サマルカンドに到着

サマルカンド駅に到着です。鉄道駅なのでルールに従って写真はありませんが、みんな結構カメラを取り出して撮影していました。駅に到着したときの記憶はあまりないのですが、列車を降りたところですぐに迎えのドライバーを見つけました。駅舎を通らずそのまま車に案内されたような気がします。その時いきなり日本語を話しながら車に乗り込んでくる若者が!彼は大学で日本語を勉強しているらしく、バイトを兼ねて案内してやろうということを言っていましたが、私としてはせっかくの一人旅なので、だれにも邪魔されず自分のペースで観光がしたいので丁重にお断りしました。しかしドライバーは日本語がわからないから(当然だろ)とホテルまで車に同乗してきて、一緒に観光に行こうと誘ってきます。そう強く言ってこないのでこちらものらりくらりとかわして一旦ホテルでお別れするのですが、その後一人で観光に行った先々で彼と遭遇することになります。ちょっと気持ちの悪い体験でした。

CITY HOTEL

サマルカンドでの宿は「シティホテル」という、旅行会社が指定してきたところに宿泊しました。清潔でスタッフの感じも悪くないのですが、観光地までややが遠いのが難点です。周囲にはレストランなどはありません。

CITY HOTELの客室。一人で寝るには十分すぎる部屋。

サマルカンド観光へ

ホテルに荷物を置いたらさっそく観光に繰り出します。ホテルからメインの観光地である「レギスタン広場」まで徒歩で30分くらいかかるようなので、ぼちぼち散策しながらレギスタン広場の方へ向かいます。しかしとにかく暑いので、ひっきりなしに水のボトルを購入しなければなりません。ただ空気が非常に乾燥しているので、それほど不快感がないのが不思議です。汗もほとんど流れてきません。東南アジアでこの気温だと汗拭き用のタオルがいくらあっても足りないくらいですが、ハンカチも不要なくらいです。

グーリ・アミール廟(Go’r Amir Maqbarasi)

まずホテルから一番近そうだったグーリ・アミール廟(Go’r Amir Maqbarasi)へ向かいました。イスラーム建築はトルコでは見たことがあったのですが、それとは全然違う圧倒的な迫力です。ここは後で見学するレギスタン広場の建築に比べれば規模はそれほど大きくはないのですが、内部の装飾は一見の価値があります。ここは最近修復が終わったばかりらしく、最初の見学地としては見ごたえ十分でした。

全景

グーリ・アミール廟(Go’r Amir Maqbarasi)

アーチ上部の装飾。「青のサマルカンド」では珍しい白色ベース。

内部の装飾には金がふんだんに使用されている。

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ルハバッド廟(Rukhobod Mausoleum)

次はルハバッド廟ですが、残念ながら修復中で入れなかったので、パスしました。

ルハバッド廟。修復中で内部に入れず。本来は中にお土産物屋さんとかあるらしい。

付近の街並み。清潔感があります。

レギスタン広場(The Registan Ensemble)

サマルカンドで一番の見どころのレギスタン広場です。おなかがすきましたが、お昼ご飯を後回しにしてみて回ります。あまりの大きさに平行感を失い、何度写真をとってもシンメトリーに写せません。傾いた写真を何とか補正してみました。写っている人の大きさと対比すればその大きさがわかります。広場に面した3つの建物はいずれもイスラム神学校で、そばによると圧倒的な存在感で建築が迫ってきます。

レギスタン広場の3つのメドレセ(イスラーム神学校)。

向かって右のメドレセの壁には、イスラーム文様では珍しい「顔」のモチーフが。

ミフラーブも荘厳です。

メドレセの内部は中庭になっていて木陰の居心地がいいです。建物の各室には現在はお土産物屋が入っています。

細かなイスラーム文様にめまいがしそうです。

涼しそうな木陰はおばさま方が独占。

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昼食というかほぼ夕食(Labi G’or)

3つのメドレセの迫力に圧倒されて時間を忘れて見学していましたが、空腹と若干の熱中症気味の感じで休憩の必要を感じて、近くにあったレストランLabi G’orに入ります。とりあえずビールとサラダ、ナンそれからシャシリクを注文します。シャシリクはロシア語で串焼きの肉料理のことのようですが、いわゆるケバブです。肉はおそらく羊肉だと思いますが、なかなか固くて噛み応えのある肉でした。「ナンはサマルカンド」というらしく、ウズベキスタン滞在中に食べたナンではサマルカンドのナンが一番でした。

トマトうまい。イスラームなのでビールはないかと思いきや、普通に出てきました。あとウォッカも充実してます。ただしアルコールはレストランにはありますが、お店ではほとんど売ってません。

固いシャシリク。

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昼食の後、バザール場で足を延ばしてみました。まだ暑さに慣れず結構グロッキー状態です。昼食も遅掛けだったし、バザールでナンと果物と干しブドウを買って、ホテルに帰って今日は休もうと決めました。初日にしては充実した長い一日でした。

バザールで売ってるナン。

とりあえず果物はうまいです。

どこの国でも市場を歩くのは楽しい。

帰り道にレギスタン広場の夕方の雰囲気をパチリ。

青空のもともいいが夕焼けに染まる姿もきれいです。

本日の歩数38000歩。午前中移動だったし、初日にしてはまあまあです。

 

 

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